イチコウタマユキ（1996年生、母シバノマイヒメ）

イチコウタマユキ（1996年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスキャン（当時8歳）と交配したシバノマイヒメが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）大塚牧場。戦績は、地方22戦4勝2着2回。1999年のスーパーチャンピオンシップ(地方重賞)に勝利した他、1999年の’99かちどき賞で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

矢作和人厩舎（大井）へ入厩。

2歳（1998年）

9月28日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、3歳（大井ダート1000m 曇/重）に出走。馬体重は542kg。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

10月11日、中1週で迎えた2戦目は、3歳（大井ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るニッポースパークを鮮やかな末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

11月13日、中4週で迎えた3戦目は、2歳戦のストレチア特別（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、伸びてきたサンキョウレリック決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月4日、中2週で迎えた4戦目は、2歳戦のピラカンサ特別（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（1999年）

2月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から23kg増やして迎えた5戦目は、3歳戦の若駒特別（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のテイエスホッパーに1馬身の差をつけて制した。

3月23日、中3週で迎えた6戦目は、鷹見浩騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの’99雲取賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

6月25日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳戦のあじさい特別（大井ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で鷹見浩騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

7月24日、中3週で迎えた8戦目は、3歳戦のコマクサ特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた9戦目は、堀千亜樹騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の黒潮盃（大井ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず15着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた10戦目は、サファイア賞（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（6戦2勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のミタカロッキーをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

9月20日、中1週で迎えた11戦目は、マゼラン星雲賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（7戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた12戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のスーパーチャンピオンシップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のサマーシャドウを半馬身振り切って4勝目を挙げた。

11月12日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのおおとりオープン（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

12月7日、中3週で迎えた14戦目は、’99かちどき賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑島孝春騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったハギノハンターにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

12月29日、中2週で迎えた15戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は内田博幸騎手（8戦3勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

4歳（2000年）

3月2日、中8週で迎えた16戦目は、ハンデ地方重賞の金盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は桑島孝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はバテてしまい15着に敗れた。

3月22日、中2週で迎えた17戦目は、地方重賞のフロンティアスプリント盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

5歳（2001年）

12月10日、約21か月の休み明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた18戦目は、納谷和玖騎手を鞍上に迎えて、’01かちどき賞（大井ダート1790m 晴/良）に53.5kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

12月30日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの勝島オープン（大井ダート1590m 内回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で納谷和玖騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

6歳（2002年）

1月24日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、柏木健宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の’02ロイヤルカップ（大井ダート1590m 内回り晴/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

5月23日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から15kg絞って迎えた21戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の初夏特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

7月9日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデ戦の佐々木竹見特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。