サカジロヴィグラス（2011年生、母ヒカルマイハート）

サカジロヴィグラス（2011年5月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時15歳）と交配したヒカルマイハートが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡むかわ町、生産者は（有）宇南山牧場。戦績は、中央平地19戦3勝2着1回、地方13戦4勝。2016年の早池峰スーパースプリント(地方重賞)に勝利した他、2016年のスプリント特別(一般)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、宇南山牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、竹内三年によって346.5万円で落札された。

崎山博樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

11月9日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた2戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

3歳（2014年）

1月18日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高倉稜騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったシゲルミマサカを半馬身捉え切れず2着となった。

2月1日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で高倉稜騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

3月2日、中3週で迎えた6戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のノボキャビアに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月30日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で義英真騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

4月12日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で義英真騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で義英真騎手（3戦1勝）。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

7月5日、中8週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/重）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で義英真騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のアブニールに1馬身1/4の差をつけて優勝

7月20日、中1週で迎えた11戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

10月18日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は義英真騎手（5戦2勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

11月30日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で義英真騎手（6戦2勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

4歳（2015年）

6月20日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で義英真騎手（7戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

8月1日、中5週で馬体重を前走からさらに24kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で義英真騎手（8戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦したが、3着に終わった。

8月22日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で義英真騎手（9戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月12日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で義英真騎手（10戦2勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では僅かずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のテーオーヘリオスをアタマ差振り切って3勝目をマークした。

10月11日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で義英真騎手（11戦3勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい13着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

5歳（2016年）

1月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、山田祥雄騎手を鞍上に迎えて、千両特別（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

2月2日、連闘で迎えた21戦目は、たまつげ特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山田祥雄騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた22戦目は、クヌギ特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山田祥雄騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のリジカーレに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月4日、中1週で迎えた23戦目は、コーラルオープン（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田祥雄騎手（3戦1勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり5着に終わった。

3月16日、中1週で迎えた24戦目は、ムスカリー特別（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で山田祥雄騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のリアライズキングに5馬身の差をつけて順当に勝利した。

3月29日、中1週で迎えた25戦目は、名古屋チャレンジカップジュノ賞（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田祥雄騎手（5戦2勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

4月24日、中3週で迎えた26戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、スプリント特別（水沢ダート850m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジャングルターザンに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月4日、中0週で迎えた27戦目は、スプリント特別（盛岡ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂口裕一騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

6月5日、中4週で迎えた28戦目は、地方重賞の早池峰スーパースプリント（盛岡ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂口裕一騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエゴイストを上がり2位の末脚で半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

7月3日、中3週で迎えた29戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の栗駒賞（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

7月17日、中1週で迎えた30戦目は、地方重賞の岩鷲賞（盛岡ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で阿部英俊騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

7月30日、中1週で迎えた31戦目は、南郷家全騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のすずらん賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた32戦目は、スプリント特別（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。