エゴイスト（2011年生、母ゴールデンチェリー）

エゴイスト（2011年4月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「利己主義者」。毛色は鹿毛。種牡馬のファスリエフ（当時14歳）と交配したゴールデンチェリーが18歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はタバタファーム。戦績は、中央平地20戦1勝2着4回、地方17戦5勝2着1回。2015年のOROターフスプリント(地方重賞)に勝利した他、2015年、2016年とハーベストカップ(地方重賞)を連覇するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

11月10日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は468kg。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着を確保した。

12月7日、中3週で迎えた2戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、伸びてきたヒナアラレ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3歳（2014年）

1月11日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい10着に敗れた。

2月8日、中3週で迎えた5戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 雨/重）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

3月29日、中6週で迎えた6戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実な伸びを見せたが、チャーマーに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月20日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで懸命に走り抜いたが、ジャコカッテに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

5月17日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、ラインハートに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

6月15日、中3週で迎えた9戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の気力で渋太く粘り続けて、最後は2着のラダムドーに1馬身1/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月14日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい13着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

4歳（2015年）

2月15日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は小崎綾也騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた14戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた15戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた16戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

5月10日、中2週で迎えた17戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

5月23日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で井上敏樹騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

7月5日、中5週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は加藤祥太騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

8月20日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、北海道日高乳業ヨーグルッペ特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

9月26日、中4週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた22戦目は、菅原俊吏騎手を鞍上に迎えて、スプリント特別（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

10月10日、中1週で迎えた23戦目は、地方重賞のハーベストカップ（盛岡芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原俊吏騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のエーシンシャラクに1馬身半の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

10月24日、中1週で迎えた24戦目は、地方重賞のOROターフスプリント（盛岡芝1000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原俊吏騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のケイアイアストンに1馬身の差をつけて3勝目を収める

11月22日、中3週で迎えた25戦目は、地方重賞の栗駒賞（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で菅原俊吏騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5歳（2016年）

4月24日、約5か月の休み明けで迎えた26戦目は、スプリント特別（水沢ダート850m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で菅原俊吏騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

5月4日、中0週で迎えた27戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、スプリント特別（盛岡ダート1000m 曇/不良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のタイセイメテオを半馬身振り切って優勝

6月5日、中4週で迎えた28戦目は、地方重賞の早池峰スーパースプリント（盛岡ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は菅原俊吏騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、サカジロヴィグラスに半馬身交わされて2着に敗北した。

7月17日、中5週で迎えた29戦目は、地方重賞の岩鷲賞（盛岡ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

8月14日、中3週で迎えた30戦目は、地方重賞の桂樹杯（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

9月10日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた31戦目は、牝馬限定地方重賞のヴィーナススプリント（水沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で高橋悠里騎手（3戦1勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に敗れた。

10月9日、中3週で馬体重を前走から15kg絞って迎えた32戦目は、地方重賞のハーベストカップ（盛岡芝1000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で高橋悠里騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のウインミラージュに1馬身1/4の差をつけて5勝目を奪取した。

10月22日、中1週で迎えた33戦目は、地方重賞のOROターフスプリント（盛岡芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で高橋悠里騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた34戦目は、スプリント特別（盛岡ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で高橋悠里騎手（6戦2勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

11月20日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、スプリント特別（水沢ダート850m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で高橋悠里騎手（7戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のエーシンシャラクを半馬身振り切って優勝

12月3日、中1週で迎えた36戦目は、スプリント特別（水沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で高橋悠里騎手（8戦3勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

12月30日、中3週で迎えた37戦目は、スプリント特別（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で高橋悠里騎手（9戦3勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい6着に敗れた。