ブランドノーブル（1990年生、母ニシノマッサリア）

ブランドノーブル（1990年3月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシエルシユールドール（当時7歳）と交配したニシノマッサリアが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地29戦5勝2着3回。1993年の府中牝馬ステークス(牝G3)で3着に入った他、1994年のターコイズステークス(オープン牝ハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野平好男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

5月2日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟芝1400m 外回り小雨/良）に出走。馬体重は456kg。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したホマレノクインを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月15日、中1週で迎えた2戦目は、古川寛和騎手を鞍上に迎えて、4歳未出走（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るローベルカレドニーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

6月5日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下のロベリア賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったヒゴノスターにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

6月26日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定4歳500万下のアマリリス賞（福島芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定4歳500万下のべにばな賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のサドーダンサーを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

8月22日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上900万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

9月5日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のカウントレスをクビ差振り切って3勝目を手中に収めた。

10月3日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（6戦2勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

10月17日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で中舘英二騎手（7戦2勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

11月14日、中3週で迎えた10戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/重）に出走。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

11月28日、中1週で迎えた11戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい15着に敗れた。

4歳（1994年）

1月30日、中8週で迎えた12戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、白嶺ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

4月30日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、箱根ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（8戦2勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた14戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、緑風ステークス（東京芝2400m 雨/良）に出走。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手（9戦2勝）。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

7月9日、中5週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた16戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、安達太良ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを5馬身以上キープして、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のモリカイソウに5馬身の差をつけて優勝

8月28日、中3週で迎えた18戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に49kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

9月24日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、カネヒュウガに半馬身交わされて2着となった。

10月16日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた21戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手（10戦2勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立ち、後続との差を5馬身以上確保して、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力でひたむきに粘り続けて、最後は2着のプリンセストウジンに3馬身の差をつけて5勝目を獲得した。

5歳（1995年）

1月5日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（11戦3勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

6歳（1996年）

2月10日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた24戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

2月25日、中1週で迎えた25戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

7月21日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、成島正規騎手を鞍上に迎えて、BSNオープン（新潟芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて8着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた27戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で成島正規騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって11着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた28戦目は、葉月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で成島正規騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。

10月6日、中6週で迎えた29戦目は、細川英二騎手を鞍上に迎えて、秋野ステークス（新潟芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。