ハシルペンチャン（2004年生、母オグリシンボリ）

ハシルペンチャン（2004年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「走る＋愛称」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のチアズサイレンス（当時11歳）と交配したオグリシンボリが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は池田牧場。戦績は、中央平地9戦0勝、中央障害11戦0勝2着1回、地方8戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の一般C3九。

経歴

デビュー前

1歳のとき、池田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

小林常泰厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

3月4日、デビュー戦は伊藤直人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に終わった。

3月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

5月6日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。17頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

5月27日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

6月16日、中2週で迎えた6戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

7月3日、中1週で迎えた7戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のサマーフラワー賞（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

8月14日、中5週で迎えた8戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳C3（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のカリズマウイッシュに8馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月9日、中3週で迎えた9戦目は、3歳C3一（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

9月29日、中2週で迎えた10戦目は、一般C3八（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したカリズマウイッシュを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月5日、中4週で迎えた11戦目は、一般C3九（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原勲騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るトウカイピンキーを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

12月9日、中4週で迎えた12戦目は、一般C3五（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原勲騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るファーストロードを上がり0位の末脚で半馬身差し切って断トツ人気に応えた。

12月30日、中2週で迎えた13戦目は、一般C3二（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原勲騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るイナズマスキャターを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4歳（2008年）

3月22日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた15戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

12月11日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、フェイスフルサドル特別（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は山田信大騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

5歳（2009年）

1月31日、中6週で迎えた18戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 雨）に出走。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。7着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた19戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。9着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた20戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。4着を確保した。

7月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月16日、中2週で迎えた22戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（4戦0勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。7着に終わった。

9月19日、中4週で迎えた23戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。鞍上は6戦連続で柴田大知騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。9着に敗れた。

10月3日、中1週で迎えた24戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 雨）に出走。鞍上は7戦連続で柴田大知騎手（6戦0勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月31日、中3週で迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は8戦連続で柴田大知騎手（7戦0勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。8着に敗れた。

6歳（2010年）

1月10日、中9週で迎えた26戦目は、宗像徹騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったトップモンジューから3/4馬身差の2着となった。

1月30日、中2週で迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で宗像徹騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。6着に敗れた。

3月14日、中5週で迎えた28戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。競走中止となった。