ドラールアラビアン（1995年生、母Indict）

ドラールアラビアン（1995年3月26日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアラジ（当時6歳）と交配したIndictが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、地方39戦12勝2着2回。2000年の帝王賞GI(G1)で2着に入った他、2001年の東京大賞典(G1)で4着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

赤間清松厩舎（大井）へ入厩。

3歳（1998年）

1月22日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、4歳（大井ダート1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は513kg。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のローズドールに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月8日、約5か月半の休み明けで迎えた2戦目は、4歳（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアオイシービーをハナ差振り切って休養明けの一戦を制した。

9月12日、中8週で迎えた3戦目は、佐々木竹見騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のオミナエシ特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るリトルプリマを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

10月11日、中3週で迎えた4戦目は、一般C1六七（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木竹見騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るサテライトセーを異次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

4歳（1999年）

1月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、迎春特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木竹見騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のケージーラッキーをハナ差振り切って土付かずの5連勝を決めた。

2月8日、中4週で迎えた6戦目は、一般B3三（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐々木竹見騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に敗れた。

3月22日、中5週で迎えた7戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、爽春賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケージーラッキーに4馬身の差をつけて優勝

4月15日、中2週で迎えた8戦目は、レグルス賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るイヴフォンテンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて7勝目をゲットした。

6月11日、中7週で迎えた9戦目は、ハンデ戦のペガサス賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のムーンライトクインに1馬身半の差をつけて制した。

11月11日、約5か月の休養明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦の’99ロイヤルカップ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（3戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦のターコイズ賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（4戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したワールドスペクターを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月31日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の’99グローリーカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（5戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のレディカンムリに1馬身半の差をつけて9勝目を手にした。

5歳（2000年）

2月2日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の’00ウインターカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で的場文男騎手（6戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウケイメモリーを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って10勝目を達成した。

3月2日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ地方重賞の金盃（大井ダート2000m 晴/良）に53.5kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で的場文男騎手（7戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月9日、中9週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の’00グリーンカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で的場文男騎手（8戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のウイナーズパークに2馬身の差をつけて勝利数を11に伸ばす

5月22日、中1週で迎えた16戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞の大井記念（大井ダート2600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、4着に入った。

6月22日、中3週で迎えた17戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したファストフレンドにハナ差届かず2着となった。

8月28日、中9週で迎えた18戦目は、ハンデ地方重賞のアフター5スター賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑島孝春騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

11月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、ハンデ地方重賞の東京記念（大井ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で桑島孝春騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

12月30日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの勝島オープン（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で桑島孝春騎手（4戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、5着に終わった。

6歳（2001年）

1月17日、中2週で迎えた21戦目は、地方重賞の東京シティ盃（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で桑島孝春騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

2月16日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのきさらぎオープン（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月1日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ地方重賞の金盃（大井ダート2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

5月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた24戦目は、ハンデ地方重賞の大井記念（大井ダート2600m 曇/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（9戦6勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のデリケートワンに1馬身の差をつけて勝利数を12に伸ばす

6月26日、中4週で迎えた25戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（10戦7勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

8月28日、中8週で迎えた26戦目は、ハンデ地方重賞のアフター5スター賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（11戦7勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

9月25日、中3週で迎えた27戦目は、地方重賞の東京記念（大井ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（12戦7勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

10月31日、中4週で迎えた28戦目は、G1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（13戦7勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

12月10日、中5週で迎えた29戦目は、’01かちどき賞（大井ダート1790m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（14戦7勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

12月29日、中2週で迎えた30戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で的場文男騎手（15戦7勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入った。

7歳（2002年）

1月30日、中4週で迎えた31戦目は、G1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で的場文男騎手（16戦7勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。

3月6日、中4週で迎えた32戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞の金盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

3月27日、中2週で迎えた33戦目は、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 雨/不良）に出走。鞍上は的場文男騎手（17戦7勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

5月13日、中6週で迎えた34戦目は、ハンデ地方重賞の大井記念（大井ダート2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（18戦7勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

6月19日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた35戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（19戦7勝）。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

8歳（2003年）

5月28日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から21kg戻して迎えた36戦目は、堀千亜樹騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の大井記念（大井ダート2600m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

6月25日、中3週で迎えた37戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦2勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

7月20日、中3週で迎えた38戦目は、地方重賞のせきれい賞（盛岡芝2400m 曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（5戦2勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた39戦目は、ハンデ戦でオープンのゆりかもめオープン（大井ダート1790m 曇/良）に出走。鞍上は堀千亜樹騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。