レディブラッサム（1996年生、母サラトガデュー）

レディブラッサム（1996年3月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のStorm Cat（当時13歳）と交配したサラトガデューが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は2001年のマラヤンレーシングアソシエーショントロフィー(900万下)。

経歴

デビュー前

ロードサラブレッドオーナーズにて総額4,800万円（24万×200口）で一口馬主が募集された。

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

10月31日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は410kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアステオンに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（1999年）

1月16日、中8週で迎えた3戦目は、4歳500万下の寒竹賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びで猛進したが、トサノテイオーにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

1月31日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

3月7日、中4週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の雪割草特別（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、凄まじいハイペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、エターナルビートに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

4月4日、中3週で迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

8月28日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシュガードリームを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて断然人気に応えた。

9月11日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず5着に敗れた。

9月19日、連闘で迎えた9戦目は、4歳以上900万下のSTV賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

4歳（2000年）

2月12日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦2勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

2月26日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（6戦2勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマッチザピースに3馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

3月26日、中3週で迎えた12戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、抜け出したサンライズタイガーにアタマ差届かず2着となった。

4月22日、中3週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい15着に敗れた。

10月1日、約5か月半の休養明けで迎えた14戦目は、4歳以上900万下の浦安特別（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

10月7日、連闘で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の五色沼特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

11月5日、中1週で迎えた17戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天与の闘志で諦めることなく走り切り、3着を確保した。

11月12日、連闘で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の昇仙峡特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で梶晃啓騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端を奪い、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

5歳（2001年）

4月22日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、柄崎将寿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（3戦0勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた21戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のワンダーフルフィルをハナ差振り切って優勝

6月10日、中2週で迎えた22戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のマラヤンレーシングアソシエーショントロフィー（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタヤスユキヒメを半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

7月15日、中4週で迎えた23戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

7月28日、中1週で迎えた24戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。11着に敗れた。