コスモビット（2005年生、母エルプラティーノ）

コスモビット（2005年5月27日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋情報量の単位」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時8歳）と交配したエルプラティーノが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）大北牧場。戦績は、中央平地7戦1勝、地方28戦2勝2着5回。主な勝ち鞍は2007年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、大北牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、コスモヴューファームによって315万円で落札された。

矢野進厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

6月16日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

7月7日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアトラスシーダーに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2008年）

2月9日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた4戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のきんせんか賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

3月16日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に敗れた。

4月20日、中4週で迎えた6戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の雪うさぎ賞（福島芝1200m 晴/重）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

11月2日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に終わった。

12月22日、中6週で馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた8戦目は、加藤和博騎手を鞍上に迎えて、千両特別（浦和ダート1500m 雨/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなり緩いペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

4歳（2009年）

1月14日、中2週で迎えた9戦目は、葉牡丹特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和博騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

1月29日、中1週で迎えた10戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、一般C1三（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

2月9日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた11戦目は、日高鮭銀聖特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森下博騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

3月12日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、一般C1（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は加藤和博騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

4月14日、中4週で迎えた13戦目は、春風特別（川崎ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は森下博騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた14戦目は、トワイライトアタック賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和博騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

5月20日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、一般C1三四（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和博騎手（4戦0勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

5月25日、連闘で馬体重を前走から5kg戻して迎えた16戦目は、さきたま古墳賞（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和博騎手（5戦0勝）。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた17戦目は、一般C1（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和博騎手（6戦0勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

6月30日、中2週で迎えた18戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、一般C1五（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

8月1日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、一般A三 B1（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

8月9日、連闘で迎えた20戦目は、全日本大学相撲十和田大会レース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた21戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、オーガストカップ（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

9月5日、中1週で迎えた22戦目は、おでんせ・べごっこフェスタレース（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

9月21日、中1週で迎えた23戦目は、夏油高原スキー場レース（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋悠里騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

10月18日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた24戦目は、一般B2一（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋悠里騎手（3戦0勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に終わった。

5歳（2010年）

3月21日、約5か月の休養明けで馬体重を前走からさらに18kg増やして迎えた25戦目は、菊地康朗騎手を鞍上に迎えて、一般C2十三（水沢ダート1300m 曇/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、シャディータイガーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

4月4日、中1週で迎えた26戦目は、一般C2十五（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊地康朗騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

4月10日、連闘で迎えた27戦目は、一般C2九（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊地康朗騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、ワールドジャーニーに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

4月18日、連闘で迎えた28戦目は、一般C2十四（水沢ダート1300m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で菊地康朗騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた29戦目は、一般C2十四（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菊地康朗騎手（4戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のローランケイプに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

5月10日、連闘で迎えた30戦目は、一般C2五（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で菊地康朗騎手（5戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

5月22日、中1週で迎えた31戦目は、一般C2五（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で菊地康朗騎手（6戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したスイートアルジェにハナ差届かず2着となった。

5月30日、連闘で迎えた32戦目は、フランス料理モン・フレーブ杯（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で菊地康朗騎手（7戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、ヤマニンバジリックに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

6月7日、連闘で迎えた33戦目は、一般C2三（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で菊地康朗騎手（8戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、で一団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のスズノライコウに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

6月14日、連闘で迎えた34戦目は、一般C2二（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で菊地康朗騎手（9戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

6月21日、連闘で迎えた35戦目は、一般C2二（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は11戦連続で菊地康朗騎手（10戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、シュロに3/4馬身交わされて2着に敗北した。