ダンツエリート（1984年生、母ラツキータニヤン）

ダンツエリート（1984年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウイレブン（当時8歳）と交配したラツキータニヤンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は谷岡正次。戦績は、中央平地24戦5勝2着4回、地方5戦4勝2着1回。1990年の小倉大賞典(ハンデG3)で2着に入った他、1987年のジュニアステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新原彦二厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（1986年）

6月29日、デビュー戦は上川薫騎手を鞍上に据えて、3歳（佐賀ダート900m 雨/不良）に出走。馬体重は521kg。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のトキノヒメヤマに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月20日、中2週で迎えた2戦目は、3歳（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上川薫騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったヤマトシルバーから5馬身差の2着に敗北した。

8月10日、中2週で迎えた3戦目は、3歳（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上川薫騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のサクセスワールドに半馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

8月31日、中2週で迎えた4戦目は、3歳（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上川薫騎手（3戦2勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のベンチヤーアラシに5馬身の差をつけて3勝目を手にした。

9月15日、中1週で迎えた5戦目は、2歳戦の楠風賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で上川薫騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のキヨリーガルに2馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

3歳（1987年）

1月11日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた7戦目は、3歳オープンのジュニアステークス（京都芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着を確保した。

4歳（1988年）

2月13日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

2月21日、連闘で迎えた9戦目は、5歳以上400万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり6着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた10戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。

3月26日、中1週で迎えた11戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（中京ダート1700m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエリモドミネに2馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

4月16日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の明石特別（阪神芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田島信行騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、マルマスヨシに3/4馬身交わされて2着となった。

5月15日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（京都芝2000m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって8着に敗れた。

6月4日、中2週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の龍野特別（阪神芝2000m 晴/重）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ジョーグレゴリオにクビ差交わされて2着となった。

6月26日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の御嶽特別（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

12月17日、約6か月の休み明けで迎えた17戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

5歳（1989年）

1月13日、中3週で迎えた18戦目は、押田年郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

1月29日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上400万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上400万下（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（3戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマエコウスパークに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月19日、連闘で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の早鞆特別（小倉芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のナカノシルバーに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月19日、中3週で迎えた22戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の甲山特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のミスターアダムスをクビ差振り切って8勝目を挙げた。

4月15日、中3週で迎えた23戦目は、5歳以上1400万下の難波ステークス（阪神芝2200m 雨/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（5戦2勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、ティエッチスーパーにクビ差交わされて2着となった。

5月20日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の摩耶ステークス（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（6戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のイシノワイルドを3/4馬身振り切って9勝目をつかんだ。

7月9日、中6週で迎えた25戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（7戦3勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では速い脚を使えず14着に敗れた。

6歳（1990年）

1月20日、約6か月半の休養明けで迎えた26戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、北山ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

2月18日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田島信行騎手（8戦3勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、勝ったミスターヤマノに詰め切れず、8馬身差の2着となった。

3月4日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた28戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

7歳（1991年）

1月27日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた29戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（9戦3勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。