マンオブスピリット（2017年生、母サンデースマイルⅡ）

マンオブスピリット（2017年2月8日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「気骨のある人」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時10歳）と交配したサンデースマイルⅡが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年の京都新聞杯(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ホシノレーシングによって6,912万円で落札された。

斉藤崇史厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月26日、デビュー戦はA.シュタルケ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 曇/重）に出走。馬体重は488kg。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、5着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた2戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のフライライクバードに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2020年）

2月22日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのつばき賞（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るダノンアレーを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って2勝目をゲットした。

5月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したディープボンドにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月31日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり16着に終わった。

9月27日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを16番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に敗れた。

10月25日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

4歳（2021年）

2月7日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

3月7日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に敗れた。

4月18日、中5週で迎えた10戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた11戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて10着に終わった。

10月31日、約6か月の休み明けで迎えた12戦目は、カシオペアステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

12月4日、中4週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

5歳（2022年）

1月5日、中4週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（中京芝3000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

3月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

8月6日、約4か月半の休み明けで迎えた16戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

9月4日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

12月3日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

6歳（2023年）

1月5日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（中京芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

4月8日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

5月13日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた21戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

7月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で11番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい15着に終わった。

11月17日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた23戦目は、安藤洋一騎手を鞍上に迎えて、スポーツニッポン賞（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた24戦目は、藤田凌騎手を鞍上に迎えて、スマイルシティ・品川賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた25戦目は、金盃トライアル（大井ダート2600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤田凌騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、5着に入り込んだ。

7歳（2024年）

1月2日、連闘で迎えた26戦目は、百人一首賞（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田凌騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

4月24日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた27戦目は、春風賞（大井ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で藤田凌騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた28戦目は、アルデバラン賞（川崎ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で藤田凌騎手（4戦0勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

6月7日、中3週で迎えた29戦目は、スポーツ報知賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は安藤洋一騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず12着に終わった。