ダノンアレー（2017年生、母シスタリーラヴ）

ダノンアレー（2017年2月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+行け(仏)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したシスタリーラヴが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は矢野牧場。2020年の毎日杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、矢野牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ダノックスによって1億800万円で落札された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月6日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のカズベナートルを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

12月15日、中9週で迎えた2戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

3歳（2020年）

2月22日、中9週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラスのつばき賞（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は北村友一騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、マンオブスピリットに3/4馬身交わされて2着となった。

3月8日、中1週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラスのアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったスペードエースにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

3月28日、中2週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

6月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

9月20日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月18日、中3週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

12月12日、中7週で迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2021年）

1月9日、中3週で迎えた10戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、勝ったイバルにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

1月30日、中2週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシュガーサンダーをクビ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

4月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は力尽きて15着に敗れた。

5月8日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラスの鞍ケ池特別（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、ジュンライトボルトに交わされて3馬身差の2着となった。

5月29日、中2週で迎えた14戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの揖斐川特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

10月24日、約5か月の休み明けで迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエターナリーをクビ差振り切って休養明け初戦を制した。

12月12日、中6週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの竹田城ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

5歳（2022年）

1月5日、中2週で迎えた17戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの招福ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

10月23日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの甲斐路ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

12月24日、中8週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた19戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのグレイトフルステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

6歳（2023年）

1月14日、中2週で迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

2023年1月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

2月12日、中3週で迎えた21戦目は、中島龍也騎手を鞍上に迎えて、一般A2（高知ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

2月26日、中1週で迎えた22戦目は、リアルチャンミ特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で中島龍也騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったハディアに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月14日、中1週で迎えた23戦目は、多田羅誠也騎手を鞍上に迎えて、一般A B（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のダノンハイパワーを半馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

3月26日、中1週で迎えた24戦目は、倉兼育康騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の御厨人窟賞（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた25戦目は、ファイナルレース（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で倉兼育康騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた26戦目は、一般B3（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で倉兼育康騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

9月2日、約4か月の休み明けで迎えた27戦目は、佐原秀泰騎手を鞍上に迎えて、一般B3（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のアセイラントを半馬身振り切って久方ぶりの実戦を制した。

10月7日、中4週で迎えた28戦目は、一般B2（高知ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐原秀泰騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったナムラボスに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

10月22日、中1週で迎えた29戦目は、興津岬特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐原秀泰騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミニョンに2馬身の差をつけて6勝目を奪取した。

11月18日、中3週で迎えた30戦目は、黒尊川特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で佐原秀泰騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったナムラボスに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

12月3日、中1週で迎えた31戦目は、長沢の滝特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で佐原秀泰騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のトランセンデンスを半馬身振り切って7勝目を手に入れた。

12月16日、中1週で迎えた32戦目は、にんじん千本記念特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で佐原秀泰騎手（5戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のカドフィールを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

7歳（2024年）

1月8日、中2週で迎えた33戦目は、ガーネット特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐原秀泰騎手（6戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手が足りず最後はリワードアンヴァルと並んで4着同着となった。

2月4日、中3週で迎えた34戦目は、アメジスト特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で佐原秀泰騎手（7戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったケプラーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月18日、中1週で迎えた35戦目は、フェブラリー特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で佐原秀泰騎手（8戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、レベルスリーに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3月3日、中1週で迎えた36戦目は、御厨人窟賞（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で佐原秀泰騎手（9戦4勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた37戦目は、マーチ特別（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は11戦連続で佐原秀泰騎手（10戦4勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったケプラーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

4月14日、中2週で迎えた38戦目は、一般A2（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で佐原秀泰騎手（11戦4勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた39戦目は、ダイヤモンド特別（高知ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は13戦連続で佐原秀泰騎手（12戦4勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。