トラストドーベル（2018年生、母フェアリーバニヤン）
Trust Dober
2018.04.04
トラストドーベル（2018年4月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+犬種の名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時10歳）と交配したフェアリーバニヤンが16歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は松浦牧場。主な勝ち鞍は2022年の破魔矢特別(一般C3 15)。
経歴
デビュー前
当歳のとき、松浦牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、菅波立知子によって1,296万円で落札された。
高橋文雅厩舎（美浦）へ入厩。
3歳（2021年）
1月23日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。馬体重は484kg。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。
2月14日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。
4月18日、中8週で迎えた3戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。
6月26日、中9週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。
8月21日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、3歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。
10月10日、中6週で迎えた6戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般C3 22（高知ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。
10月24日、中1週で迎えた7戦目は、早く100切るぞ特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。
11月7日、中1週で迎えた8戦目は、一般C3 18（高知ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、タカノアンジェラスに半馬身交わされて2着に敗北した。
11月21日、中1週で迎えた9戦目は、一般C3 17（高知ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。
12月5日、中1週で迎えた10戦目は、枕木らくま3周年特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で赤岡修次騎手（4戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。
12月19日、中1週で迎えた11戦目は、一般C3 16（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で赤岡修次騎手（5戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。
4歳（2022年）
1月1日、中1週で迎えた12戦目は、破魔矢特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で赤岡修次騎手（6戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るコパノランニングを上がり3位タイの末脚で3/4馬身差し切って待望の初白星を挙げた。
1月11日、中0週で迎えた13戦目は、松谷朗希誕生記念特別（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で赤岡修次騎手（7戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。
1月18日、連闘で迎えた14戦目は、一般C3-8（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で赤岡修次騎手（8戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したエガオガキュートを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。
1月25日、連闘で迎えた15戦目は、一般C3-9（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で赤岡修次騎手（9戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミュートエアーに5馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。
2月8日、中1週で迎えた16戦目は、クロッカス特別（高知ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で赤岡修次騎手（10戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルボーダレスを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。
2月20日、中1週で迎えた17戦目は、早く90切るぞ特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は12戦連続で赤岡修次騎手（11戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。
3月6日、中1週で迎えた18戦目は、啓蟄特別（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で赤岡修次騎手（12戦3勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。
3月13日、連闘で迎えた19戦目は、浅春特別（高知ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で赤岡修次騎手（13戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウカンキに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。
3月30日、中1週で迎えた20戦目は、宏美さんに感謝特別（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は15戦連続で赤岡修次騎手（14戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るイーグルフェザーを豪脚でクビ差だけ差し切って5勝目を挙げた。
4月24日、中3週で迎えた21戦目は、林謙佑騎手を鞍上に迎えて、釜ヶ谷の滝特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。
5月8日、中1週で迎えた22戦目は、一般C1-2（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で林謙佑騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のハルノフェスタを3/4馬身振り切って6勝目をつかんだ。
5月29日、中2週で迎えた23戦目は、仲真史生誕感謝祭特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（15戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。
6月19日、中2週で迎えた24戦目は、一般B3（高知ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（16戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマイネルボーダレスに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。
デビュー前
当歳のとき、松浦牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、菅波立知子によって1,296万円で落札された。
田中守厩舎（高知）へ入厩。
7月2日、デビュー戦は赤岡修次騎手を鞍上に据えて、一般B3（高知ダート1400m 雨/重）に出走。9頭立ての10番ゲートからスタート。出走取消となった。
7月9日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定戦のヴェガ特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は林謙佑騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。
9月3日、中7週で迎えた26戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝1600m 外回り 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての17番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に終わった。
10月10日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。
12月10日、中8週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた28戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はバテてしまい14着に終わった。
5歳（2023年）
1月5日、中3週で馬体重を前走から22kg戻して迎えた29戦目は、4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びあぐねて15着に終わった。
3月5日、中7週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた30戦目は、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手に欠いて13着に終わった。
2023年3月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。