ブラックアルタイル（2002年生、母ブライダルディナー）

ブラックアルタイル（2002年5月1日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「黒い＋星名。黒い光を放つアルタイル」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアドマイヤベガ（当時6歳）と交配したブライダルディナーが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地33戦5勝2着4回。2008年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)で3着に入った他、2009年の函館記念(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,800万円（45万×40口）で一口馬主が募集された。

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

1月22日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月12日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた5戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のラドランマーベルに3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月18日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

11月6日、中6週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月13日、連闘で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2000m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスマイルフォライフを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

4歳（2006年）

1月9日、中1週で迎えた11戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

3月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

4月8日、中1週で迎えた13戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の安房特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

8月12日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた14戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/重）に出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

10月14日、中8週で迎えた15戦目は、佐藤聖也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したボーマンドを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

10月28日、中1週で迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2300m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったコスモプロデュースに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

11月26日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、勝ったメジロスカイレイにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

12月23日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のエテルノに1馬身1/4の差をつけて3勝目をマークした。

5歳（2007年）

1月7日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（中山芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

2月18日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るディープウイングを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って1着ゴールを果たした。

11月18日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

12月22日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた22戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のアグネストレジャーに1馬身半の差をつけて優勝

6歳（2008年）

1月27日、中4週で迎えた23戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

2月17日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

9月28日、約7か月半の休み明けで迎えた25戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

10月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田隼人騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

7歳（2009年）

1月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた27戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

2月15日、中5週で迎えた28戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（5戦1勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

4月25日、中9週で迎えた29戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて13着に終わった。

7月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、巴賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた31戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（札幌芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

8月23日、中3週で迎えた32戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

9月6日、中1週で迎えた33戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したエアジパングを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。