アデレードシチー（1998年生、母ヤンゲストシチー）

アデレードシチー（1998年4月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のラムタラ（当時6歳）と交配したヤンゲストシチーが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）富川田中牧場。戦績は、中央平地17戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2001年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額2,600万円（5.2万×500口）で一口馬主が募集された。

清水出美厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

3月4日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳未出走（中京芝1700m 雨/不良）に出走。馬体重は416kg。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビーマイホープに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月24日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったエアエミネムにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

4月22日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のソレイユダンスを3/4馬身振り切ってファンの支持に応えた。

5月20日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦2勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

11月11日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のサウンドオブアースをクビ差振り切って久方ぶりの一戦をモノにした。

12月16日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（5戦3勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

4歳（2002年）

1月26日、中5週で迎えた7戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

4月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦3勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

5月18日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（7戦3勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったギャンブルローズに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6月9日、中2週で迎えた10戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

6月30日、中2週で迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三宮特別（阪神芝1600m 小雨/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

8月11日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月7日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のポプラ特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

5歳（2003年）

4月6日、約7か月の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦3勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

5月18日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の乙訓特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

5月31日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

6月28日、中3週で迎えた17戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。