オネストジョン（2004年生、母ハウンドトゥース）

オネストジョン（2004年5月24日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「正直者」。毛色は鹿毛。種牡馬のエイシンダンカーク（当時7歳）と交配したハウンドトゥースが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は藤本直弘。戦績は、中央平地27戦4勝2着6回、地方7戦2勝2着2回。2010年の道営記念(地方重賞)に勝利した他、2010年のアルカセット賞(一般)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山本正司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

12月23日、デビュー戦は古川吉洋騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

3歳（2007年）

1月6日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦0勝）。17頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に敗れた。

2月25日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るテーオーギャングを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って未勝利戦を制した。

3月11日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で古川吉洋騎手（4戦1勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で古川吉洋騎手（5戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

9月1日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で古川吉洋騎手（6戦1勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

9月23日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた8戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月7日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた9戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたレゾリューション決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月21日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、スマートギルドに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月11日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアートオブウォーに1馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

12月1日、中2週で迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、ヘイローフジにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2008年）

1月5日、中2週で迎えた14戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のスティリスタを3/4馬身振り切って3勝目を掴み取った。

1月19日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた16戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

3月9日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は古川吉洋騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

8月17日、約5か月半の休み明けで迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（5戦1勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、伸びてきたピエナビーナス決め手に屈してアタマ差の2着となった。

8月31日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るデビルズコーナーを3/4馬身差し切って勝利を手中に収めた。

9月28日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで敢闘したが、抜け出したワールドハンターにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月12日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の太秦ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（7戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、伸びてきたダイショウジェット決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月2日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（8戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では圧巻の末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月9日、連闘で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

12月14日、中4週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

5歳（2009年）

5月9日、約5か月の休み明けで迎えた25戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた26戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

6月27日、中4週で迎えた27戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

6歳（2010年）

8月26日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、小嶋久輝騎手を鞍上に迎えて、アルカセット賞（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るマチカネオイカゼを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて休み明けの一戦をモノにした。

9月9日、中1週で迎えた29戦目は、サウスヴィグラス賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小嶋久輝騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、アンペアに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月7日、中3週で迎えた30戦目は、小国博行騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったシシノテイオーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月19日、中1週で迎えた31戦目は、地方重賞の瑞穂賞（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小国博行騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

11月18日、中3週で迎えた32戦目は、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小国博行騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のコパノカチドキを半馬身振り切って6勝目を掴み取った。

9歳（2013年）

10月31日、約36か月の休養明けで迎えた33戦目は、優駿の里「安平町雪だるま」特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小国博行騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた34戦目は、門別軽種馬生産振興会特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で小国博行騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい11着に終わった。