ハヤトラ（1989年生、母スイートダブリン）

ハヤトラ（1989年3月15日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のモガミ（当時13歳）と交配したスイートダブリンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はシンボリ牧場。戦績は、中央平地38戦4勝2着3回、地方3戦0勝。1993年の韓国馬事会杯(オープンハンデ)に勝利した他、1991年のホープフルステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

境勝太郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

6月9日、デビュー戦は東信二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったディスコホールに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

6月30日、中2週で迎えた2戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスイートマギーを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

7月28日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小島太騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

10月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

11月17日、中4週で迎えた5戦目は、2歳オープンの府中3歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島太騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

11月30日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小島太騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタイガーエースをクビ差振り切って優勝

12月22日、中2週で迎えた7戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小島太騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたタケデンジュニア決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

3歳（1992年）

5月10日、約4か月半の休み明けで迎えた8戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 曇/重）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

9月12日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のながつき賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた10戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小島太騎手（6戦2勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の六社特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（7戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったシャンソニエールに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月1日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の紅葉特別（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（8戦2勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカチタガールに1馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

11月21日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦のノベンバーステークス（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で小島太騎手（9戦3勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入った。

12月20日、中3週で迎えた14戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小島太騎手（10戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

4歳（1993年）

1月23日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で小島太騎手（11戦3勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

2月7日、中1週で迎えた16戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で小島太騎手（12戦3勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

2月14日、連闘で迎えた17戦目は、テレビ山梨杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で小島太騎手（13戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた18戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、’93ファイナルカップ（中山芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい9着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた19戦目は、木藤隆行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るホーセンルビーを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4勝目を収める

4月24日、中3週で迎えた20戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は小島太騎手（14戦3勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

5月15日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小島太騎手（15戦3勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

9月12日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（16戦3勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島太騎手（17戦3勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

10月10日、中1週で迎えた24戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小島太騎手（18戦3勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

10月30日、中2週で迎えた25戦目は、白秋ステークス（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で小島太騎手（19戦3勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の東京競馬場開設60周年記念ノベンバーステ（東京芝1600m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で小島太騎手（20戦3勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた27戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で小島太騎手（21戦3勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に敗れた。

5歳（1994年）

1月22日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で小島太騎手（22戦3勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた29戦目は、春望ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は小島太騎手（23戦3勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

4月16日、中4週で迎えた31戦目は、総武ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（24戦3勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月30日、中1週で迎えた32戦目は、箱根ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（25戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

5月21日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島太騎手（26戦3勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

8月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた34戦目は、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯沢誠治騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

9月10日、中3週で迎えた35戦目は、ながつきステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は東信二騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

9月24日、中1週で迎えた36戦目は、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で東信二騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

10月22日、中3週で迎えた37戦目は、奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で東信二騎手（3戦0勝）。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月20日、中3週で迎えた38戦目は、ハンデ戦のノベンバーステークス（東京芝1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で東信二騎手（4戦0勝）。17頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

6歳（1995年）

7月5日、約7か月半の休養明けで迎えた39戦目は、細川勉騎手を鞍上に迎えて、銀河特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。9着に敗れた。

10月12日、約3か月半の休養明けで迎えた40戦目は、見沢譲治騎手を鞍上に迎えて、かちどき賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。12着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた41戦目は、浦和記念（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で見沢譲治騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。9着に終わった。