ケアレスウィスパー（2004年生、母エヴリウィスパー）

ケアレスウィスパー（2004年2月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「不用意な囁き」。毛色は栗毛。種牡馬のフジキセキ（当時12歳）と交配したエヴリウィスパーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地28戦3勝2着2回、地方2戦0勝2着1回。2007年の関東オークス(牝Jpn2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

1月6日、デビュー戦は金折知則騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレインボーアーチをクビ差振り切って初白星を挙げた。

1月21日、中1週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の若菜賞（京都ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた3戦目は、石山繁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

3月25日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に敗れた。

4月15日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は金折知則騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のマルヨカレッジに2馬身半の差をつけて制した。

4月28日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（2戦2勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず5着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた7戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

6月13日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったホワイトメロディーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月10日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた10戦目は、高野容輔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

12月22日、中3週で迎えた11戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

4歳（2008年）

1月5日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は金折知則騎手（3戦2勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず11着に終わった。

1月16日、中1週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

2月17日、中4週で迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

5月11日、連闘で迎えた16戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメンデルをクビ差振り切って勝利をモノにする

5月25日、中1週で迎えた17戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

5歳（2009年）

3月22日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた19戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下総ステークス（中山ダート1800m 雨/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

5月3日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた20戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

5月16日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は金折知則騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のように急駛したが、伸びてきたミダースタッチ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

6月13日、中3週で迎えた22戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

7月4日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は金折知則騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったナムラハンターに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

10月25日、約4か月の休み明けで迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

11月8日、中1週で迎えた25戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

11月15日、連闘で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のドンカスターステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は金折知則騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

12月20日、中4週で迎えた27戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

6歳（2010年）

1月5日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は金折知則騎手（8戦2勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

1月17日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（9戦2勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。

1月30日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で金折知則騎手（10戦2勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。