グレースシルエット（1997年生、母グレースアストリア）

グレースシルエット（1997年6月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のミルジヨージ（当時22歳）と交配したグレースアストリアが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は前川ミツ。戦績は、中央平地29戦4勝。主な勝ち鞍は2001年の3歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

清水美波厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2000年）

6月10日、デビュー戦は柴田未崎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。馬体重は436kg。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では最後まで息が続かず18着に終わった。

7月1日、中2週で迎えた2戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい9着に終わった。

7月16日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩みのないペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

8月5日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（福島芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウイズハヤテカゼに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月9日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

9月30日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の下総特別（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

11月11日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の浄土平特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

12月3日、中2週で迎えた8戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のニホンピロアークに1馬身半の差をつけて制した。

12月24日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下のハッピーエンドカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

4歳（2001年）

1月30日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、5着を確保した。

2月25日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

4月14日、中6週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

7月7日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で木幡初広騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

7月21日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で木幡初広騎手（6戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着を確保した。

7月28日、連闘で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で木幡初広騎手（7戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のオメデトウに3馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

8月26日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で木幡初広騎手（8戦2勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。14着に敗れた。

10月20日、中7週で迎えた17戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の多摩川特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた18戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

12月16日、中5週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力で渋太く粘り込んで、最後は2着のラブミースルーに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

5歳（2002年）

2月2日、中6週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の節分賞（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

3月9日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の春風賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

6歳（2003年）

2月15日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田面木博公騎手（4戦1勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

3月1日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で田面木博公騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。逃げる形となり、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に敗れた。

3月22日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田面木博公騎手（6戦1勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた25戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。先手を取る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい11着に終わった。

5月10日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

7月20日、中9週で迎えた27戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の潮騒特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

8月16日、中3週で迎えた28戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。15着に終わった。