タスカータソルテ（2004年生、母ブリリアントカット）

タスカータソルテ（2004年5月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ポケット一杯の幸せ（伊）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時6歳）と交配したブリリアントカットが18歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地23戦5勝2着1回、海外1戦0勝。2008年の札幌記念(G2)に勝利した他、2007年の京都新聞杯(G2)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

8月13日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

12月17日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルヴルメリオに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2007年）

1月7日、中2週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマイネインティマに4馬身の差をつけて2勝目を手にした。

3月4日、中7週で迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

5月5日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のローズプレステージを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。

5月27日、中2週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

9月23日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

10月21日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

12月2日、中5週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（2008年）

3月9日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のセンカクをハナ差振り切って2つ目の重賞タイトルを奪取した。

3月29日、中2週で迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

5月31日、中8週で迎えた13戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦2勝）。17頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

7月27日、中7週で迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

8月24日、中3週で迎えた15戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るマツリダゴッホを猛烈な末脚でクビ差だけ差し切って3つ目の重賞タイトルを掴み取った。

11月2日、中9週で迎えた16戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚が上がってしまい17着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた17戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

5歳（2009年）

2月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

5月17日、G1のシンガポールエアラインズ国際カップ（シンガポール・クランジ芝2000m）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月23日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に敗れた。

12月12日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦2勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

6歳（2010年）

3月13日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したシャドウゲイトを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4月4日、中2週で迎えた23戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

5月29日、中7週で迎えた24戦目は、G2の金鯱賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。