リネンヤクシン（2003年生、母リネンティアラ）

リネンヤクシン（2003年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋躍進」。毛色は鹿毛。種牡馬のカコイーシーズ（当時17歳）と交配したリネンティアラが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地30戦2勝2着2回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2008年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

南田美知雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

9月18日、デビュー戦は南田雅昭騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は488kg。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

10月8日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で南田雅昭騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で南田雅昭騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のムジルシに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月12日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で南田雅昭騎手（3戦1勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

3歳（2006年）

1月15日、中8週で迎えた5戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で南田雅昭騎手（4戦1勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で南田雅昭騎手（5戦1勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で南田雅昭騎手（6戦1勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で南田雅昭騎手（7戦1勝）。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

4月2日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で南田雅昭騎手（8戦1勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

11月5日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

12月9日、中4週で迎えた11戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

12月17日、連闘で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

4歳（2007年）

2月18日、中8週で迎えた13戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は南田雅昭騎手（9戦1勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は村田一誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

4月22日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1800m 雨/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に敗れた。

5月5日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、勝ったサンワードピラーにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

5月20日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

6月17日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

6月23日、連闘で迎えた20戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

5歳（2008年）

1月12日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（4戦0勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（5戦0勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、勝ったダンシングクリスにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

2月9日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は南田雅昭騎手（10戦1勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

8月30日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた24戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず最後はローランビゴラスと並んで7着同着となった。

9月21日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南田雅昭騎手（11戦1勝）。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた26戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒロノグレガを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

10月25日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。17頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の磐梯山特別（福島芝2600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

12月21日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた29戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の幕張特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

12月28日、連闘で迎えた30戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

6歳（2009年）

10月8日、約9か月半の休養明けで迎えた31戦目は、’09 スパーキングナイトチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦1勝）。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。