テイエムチカラ（1989年生、母ニホンピロピース）

テイエムチカラ（1989年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のレシテイシヨン（当時11歳）と交配したニホンピロピースが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）岡部牧場。戦績は、中央平地13戦2勝2着3回、中央障害5戦0勝2着1回。1992年のアーリントンカップ(G3)で2着に入った他、1991年の野路菊ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

布施正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

7月13日、デビュー戦は須貝尚介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は420kg。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったジンクタモンオーに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

7月20日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月18日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のテイエムキリコに6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月1日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手（3戦1勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた5戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で須貝尚介騎手（4戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、スタントマンに3/4馬身交わされて2着となった。

12月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で須貝尚介騎手（5戦1勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に敗れた。

3歳（1992年）

1月11日、中3週で迎えた7戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は7戦連続で須貝尚介騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず13着に敗れた。

1月26日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下の寒梅賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で須貝尚介騎手（7戦1勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた9戦目は、小原義之騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のあすなろ賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマイネルデュークをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3月8日、中3週で迎えた10戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、エルカーサリバーに交わされて1馬身半差の2着となった。

4月19日、中5週で迎えた11戦目は、3歳オープンの春蘭ステークス（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

5月17日、中3週で迎えた12戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

5月30日、中1週で迎えた13戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

10月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた14戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた15戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた16戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で出津孝一騎手（2戦0勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。3着に敗れた。

11月29日、中1週で迎えた17戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で出津孝一騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた18戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で出津孝一騎手（4戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったメイショウグロッソから1馬身3/4差の2着に敗北した。