パラスアテナ（2017年生、母ステラリード）

パラスアテナ（2017年1月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「トランプのスペードのクイーンのモデル。父名のRulerより連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時10歳）と交配したステラリードが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は木村秀則。2020年の秋華賞(牝G1)で4着に入った他、2020年の紫苑ステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

広尾サラブレッド倶楽部にて総額1,680万円（0.84万×2000口）で一口馬主が募集された。

高柳瑞樹厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2020年）

1月26日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヴォートルエローに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

2月16日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月18日、中8週で迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝2000m 小雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウインアルカンナに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月23日、中4週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳1勝クラスのカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のセイウンヴィーナスに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

7月5日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月12日、中9週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての10番人気で大外18番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したマルターズディオサを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

10月18日、中4週で迎えた7戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では圧巻の末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

4歳（2021年）

1月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの寿ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

2月21日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露したが、3着に終わった。

4月24日、中8週で迎えた10戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

9月19日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

10月17日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

5歳（2022年）

2月13日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。最後は減速してしまい15着に敗れた。

9月18日、約7か月の休養明けで迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

2022年9月30日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。