テンザンヒムカ（1983年生、母シルバーホマレ）

テンザンヒムカ（1983年4月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時10歳）と交配したシルバーホマレが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）桑田牧場。戦績は、中央平地35戦3勝2着10回。主な勝ち鞍は1988年の5歳以上400万下。

経歴

デビュー前

夏村辰男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1986年）

1月25日、デビュー戦は牝馬限定の4歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は430kg。鞍上は武田悟騎手。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

2月9日、4歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は小屋敷昭騎手。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ワンダーアプローズに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

2月15日、4歳新馬（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は武田悟騎手。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヤマノリミテッドを3/4馬身振り切ってトップでゴールを走り抜けた。

3月15日、4歳400万下のあすなろ賞（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は小屋敷昭騎手。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったウオローボーイに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

3月22日、4歳400万下のたんぽぽ賞（小倉芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で小屋敷昭騎手。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

11月2日、4歳以上400万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は古小路重男騎手。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着に入った。

11月16日、牝馬限定の4歳以上400万下（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で古小路重男騎手。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい12着に敗れた。

11月30日、4歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は武田悟騎手。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月21日、4歳以上400万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武田悟騎手。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったガストロノミーに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

4歳（1987年）

2月1日、5歳以上400万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小屋敷昭騎手。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、伸びてきたメイショウコマチ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月15日、5歳以上400万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小屋敷昭騎手。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鬼脚を爆発させて、最後は2着のチェリーマドンナに1馬身半の差をつけてトップでゴールに入った。

4月29日、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小屋敷昭騎手。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入った。

5月10日、5歳以上900万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小屋敷昭騎手。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月30日、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は武田悟騎手。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったオデットバンブーにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

6月13日、5歳以上900万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武田悟騎手。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

7月12日、ハンデ戦で5歳以上900万下の飛騨特別（中京芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は田島良保騎手。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

7月25日、4歳以上400万下の筑紫特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は武田悟騎手。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月9日、4歳以上400万下（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武田悟騎手。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったイチヒメアラシに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月16日、4歳以上400万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武田悟騎手。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

9月6日、4歳以上400万下（小倉ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は小屋敷昭騎手。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、ネクストモデルにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5歳（1988年）

2月14日、5歳以上400万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小屋敷昭騎手。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロビンソンブーンを目の覚めるような末脚で半馬身差し切って勝利を手にした。

2月28日、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小屋敷昭騎手。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

3月19日、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で小屋敷昭騎手。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、最後はサンテイオーと並んで3着同着となった。

4月10日、5歳以上900万下の姫路特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

6月12日、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は内田国夫騎手。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。

6月26日、5歳以上900万下（中京ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は小屋敷昭騎手。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

7月10日、5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小屋敷昭騎手。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

7月30日、ハンデ戦で4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は松永昌博騎手。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に終わった。

8月13日、4歳以上900万下のはづき賞（小倉芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は小屋敷昭騎手。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

9月3日、4歳以上900万下の桜島特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、ラッキーデージに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

9月18日、4歳以上900万下の西脇特別（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮戦したが、伸びてきたエイシンハピネス決め手に屈して半馬身差の2着となった。

10月15日、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

11月19日、4歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったユキノシラギクに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

12月10日、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

6歳（1989年）

2月19日、ハンデ戦で5歳以上900万下の春日特別（京都ダート1400m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は本田優騎手。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい12着に終わった。