トーセンジョーカー（2003年生、母クラッシーマダム）

トーセンジョーカー（2003年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋道化師」。毛色は栗毛。種牡馬のオペラハウス（当時15歳）と交配したクラッシーマダムが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）増本牧場。戦績は、中央平地31戦3勝2着2回、中央障害13戦3勝2着1回。2011年の淀ジャンプステークス(障害4歳以上オープン)で2着に入った他、2010年の淀ジャンプステークス(障害4歳以上オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

菅原泰夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

12月25日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

3歳（2006年）

1月8日、中1週で迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6月11日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月2日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（福島芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

7月23日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のドレックセルをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

8月12日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

9月2日、中2週で迎えた7戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

4歳（2007年）

1月8日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

2月4日、中3週で迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

2月25日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のモンブランカフェをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月11日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のショートローブスに1馬身3/4の差をつけて3勝目を獲得した。

4月7日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（4戦3勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

4月29日、中2週で迎えた14戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

5月27日、中3週で迎えた15戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

11月10日、約5か月半の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の晩秋特別（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦3勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の美浦特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

12月9日、連闘で迎えた18戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の幕張特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着を確保した。

5歳（2008年）

1月20日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったキャッチータイトルに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

2月23日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

3月1日、連闘で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の潮来特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（4戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したフェニコーンにクビ差届かず2着に惜敗した。

4月6日、中4週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の安房特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（5戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

4月20日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月13日、約5か月の休み明けで迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の白井特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（6戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（7戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

11月8日、中5週で迎えた27戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の磐梯山特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に敗れた。

12月7日、中3週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（8戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（9戦0勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

6歳（2009年）

1月17日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下の初咲賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（7戦3勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

4月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた31戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。10着に敗れた。

5月10日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

12月13日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。最後は、2着のタカラボスに3馬身半の差をつけて休養明けの一戦を制した。

7歳（2010年）

1月16日、中4週で迎えた34戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3190m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。

2月13日、中3週で迎えた35戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3790m 晴）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。3着に入った。

3月7日、中2週で迎えた36戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 雨）に出走。鞍上は五十嵐雄祐騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のニューヨーカーに約12馬身の大差をつけて優勝

10月10日、約7か月の休養明けで迎えた37戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（4戦2勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

11月20日、中5週で迎えた38戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月25日、中4週で迎えた39戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で五十嵐雄祐騎手（6戦2勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。8着に敗れた。

8歳（2011年）

2月12日、中6週で迎えた40戦目は、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3760m 曇）に出走。鞍上は5戦連続で五十嵐雄祐騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったプライドイズハートからクビ差の2着に甘んじた。

4月3日、中6週で迎えた41戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝3140m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で五十嵐雄祐騎手（8戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のスリーラスカルに3/4馬身の差をつけて勝利をモノにする

5月14日、中5週で迎えた42戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。鞍上は横山義行騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6月11日、中3週で迎えた43戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月24日、中5週で迎えた44戦目は、大江原圭騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。