ゴールドアリュール（1999年生、母ニキーヤ）

ゴールドアリュール（1999年3月3日）は、日本の競走馬、種牡馬。2002年にJRA賞最優秀ダートホース、NARグランプリ特別表彰馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時13歳）と交配したニキーヤが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡追分町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地12戦5勝2着1回、地方4戦3勝。2003年のフェブラリーステークス(G1)に勝利した他、2002年の東京大賞典(G1)を制するなど、G1級競走4勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額6,000万円（150万×40口）で一口馬主が募集された。

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

11月11日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は508kg。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたヤマニンセラフィム決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月25日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアンフィトリオンに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月23日、中3週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3歳（2002年）

1月26日、中4週で迎えた4戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のくすのき賞（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

2月23日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月13日、中4週で迎えた7戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のマイネルディバインに4馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

4月27日、中1週で迎えた8戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のカイトヒルウインドに4馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

5月26日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦2勝）。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、5着を確保した。

7月4日、中5週で迎えた10戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のインタータイヨウに7馬身の差をつけてG1初制覇

9月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスターキングマンに約10馬身の大差をつけてG1・2勝目をマークした。

11月23日、中8週で馬体重を前走から17kg戻して迎えた12戦目は、G1のジャパンカップダート（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

12月29日、中4週で迎えた13戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のビワシンセイキに1馬身半の差をつけて3つ目のG1タイトルを奪取した。

4歳（2003年）

2月23日、中7週で迎えた14戦目は、G1のフェブラリーステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のビワシンセイキをクビ差振り切ってダートマイル王の称号を掴み取った。

4月27日、中8週で迎えた15戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（6戦4勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイーグルカフェに8馬身の差をつけて3連勝で5つ目の重賞タイトルを手に入れた。

6月25日、中7週で迎えた16戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（7戦5勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい11着に敗れた。