モエレエキスパート（2006年生、母アズマタイガー）

モエレエキスパート（2006年5月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋専門家」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマジックマイルズ（当時21歳）と交配したアズマタイガーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は中村和夫。戦績は、中央平地10戦1勝、中央障害11戦2勝2着1回、地方5戦3勝2着1回。2009年の弥生賞(G2)で3着に入った他、2008年の札幌2歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、中村和夫から「ホッカイドウ競馬トレーディングセールサラブレッド競走馬」に上場され、ビッグレッドファームによって3,150万円で落札された。

堂山芳則厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2008年）

5月21日、デビュー戦は五十嵐冬樹騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は458kg。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るグランシングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月24日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンのアグネスフライト賞（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた3戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、2歳（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のクラフィンライデンに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月5日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンのターフチャレンジI（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口竜一騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のパープルマジックに1馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

8月31日、中3週で迎えた5戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で山口竜一騎手（2戦2勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルエルフに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月4日、中4週で迎えた6戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で山口竜一騎手（3戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月30日、中3週で迎えた7戦目は、2歳Jpn3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山口竜一騎手（4戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったメトロノースに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

3歳（2009年）

1月11日、中9週で迎えた8戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

3月8日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

4月19日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く15着に終わった。

7月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は失速してしまい16着に終わった。

8月23日、中6週で迎えた12戦目は、3歳重賞のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

4歳（2010年）

1月17日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた13戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。3着に入った。

2月14日、中3週で迎えた14戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で浜野谷憲尚騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

3月20日、中4週で迎えた15戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったビービーライナーから1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月10日、中2週で迎えた16戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。鞍上は浜野谷憲尚騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月5日、中7週で迎えた17戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた18戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は浜野谷憲尚騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のハクサンをハナ差制して久々に美酒を浴びた。

7月10日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の松島特別（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

11月7日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のtvk賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

12月4日、中3週で迎えた21戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 晴/良）に出走。鞍上は大庭和弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5歳（2011年）

2月5日、中8週で迎えた22戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3300m 曇）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。8着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた23戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は浜野谷憲尚騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のナカヤマスナイパーに8馬身の差をつけて6勝目を挙げた。

9月11日、約7か月の休養明けで迎えた24戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の白井特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

10月15日、中4週で迎えた25戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 曇/稍重）に出走。鞍上は浜野谷憲尚騎手（5戦2勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。13着に終わった。

11月19日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3110m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜野谷憲尚騎手（6戦2勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。10着に終わった。