アルカンシエル（2011年生、母ダンシングエコー）

アルカンシエル（2011年5月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「虹（仏）」。毛色は青鹿毛。種牡馬のスウィフトカレント（当時10歳）と交配したダンシングエコーが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）スマイルファーム。戦績は、中央平地3戦0勝、地方15戦9勝2着4回。主な勝ち鞍は2015年の姫路カシの木特別(A2)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、スマイルファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ディアレストクラブによって315万円で落札された。

新開幸一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2014年）

1月11日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は520kg。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず14着に終わった。

3月16日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

4月26日、中5週で迎えた3戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では速い脚を使えず17着に終わった。

6月2日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた4戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るクリスタルコブラを鬼脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月26日、中2週で迎えた5戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るショウナンマンボを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月7日、中1週で迎えた6戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で今井貴大騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメモリービビッドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

7月23日、中1週で迎えた7戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で今井貴大騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のバトルジャングルをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

4歳（2015年）

3月24日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、れんげ賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したトリレンマを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月16日、中2週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上C1（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトリレンマに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月20日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上C1（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のクインズフローリーに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月10日、中2週で迎えた11戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2（園田ダート1700m 晴/重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るナガラブレーブを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

6月24日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上B2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田中学騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったトリレンマにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

7月8日、中1週で迎えた13戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B2 C1（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、でレースを引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、テーオークリスエスに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

8月26日、中6週で迎えた14戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、勝ったクールジャイロにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

9月11日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のダイシンウィンに7馬身の差をつけて1番人気に応えた。

10月8日、中3週で迎えた16戦目は、姫路カシの木特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナナヨンハーバーを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

10月29日、中2週で迎えた17戦目は、トルマリン賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

11月25日、中3週で迎えた18戦目は、胆振軽種馬農業協同組合特別（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で下原理騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。