オウシュウクラウン（2003年生、母Favoured）

オウシュウクラウン（2003年4月12日）は、アラブ首長国連邦で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は青毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時16歳）と交配したFavouredが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、地方40戦11勝2着4回。2006年のジャパンダートダービー(G1)で3着に入った他、2006年の桐花賞(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、ダーレー・ジャパンから「千葉サラブレッド・セールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

桜田浩三厩舎（盛岡）へ入厩。

2歳（2005年）

7月16日、デビュー戦は小林俊彦騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフューチャー（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は473kg。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のブラックショコラに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月30日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のビギナーズカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したダンストーンアレスを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、陶文峰騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の若駒賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦の黄菊賞（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は垂れてしまい5着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた5戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の南部駒賞（水沢ダート1600m 雨/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

12月11日、中3週で迎えた6戦目は、2歳戦の寒菊賞（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るダンディキングを上がり0位の末脚でアタマ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

3歳（2006年）

1月2日、中2週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の金杯（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

2月13日、中5週で迎えた8戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のブルーバードカップ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のエアリオハに1馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

3月8日、中2週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞のしらさぎ賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

4月19日、中5週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞のクラウンカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

5月15日、中3週で迎えた11戦目は、3歳B1（盛岡ダート1600m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は陶文峰騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマルワグランディに約12馬身の大差をつけて制した。

5月28日、中1週で迎えた12戦目は、3歳戦のはまなす賞（盛岡芝1600m 雨/稍重）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は小林俊彦騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のブラックショコラを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

6月11日、中1週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の岩手ダービーダイヤモンドカップ（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のサイレントエクセルに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

6月25日、中1週で迎えた14戦目は、3歳戦のサマーカップ（水沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（7戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のブラックショコラに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月12日、中1週で迎えた15戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で小林俊彦騎手（8戦5勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

8月6日、中3週で迎えた16戦目は、3歳地方重賞の不来方賞（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林俊彦騎手（9戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のテンショウボスに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月18日、中5週で迎えた17戦目は、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で小林俊彦騎手（10戦6勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

11月4日、中6週で迎えた18戦目は、エクセレント（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小林俊彦騎手（11戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカシマハヤトを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて9勝目を手に入れた。

11月19日、中1週で迎えた19戦目は、3歳地方重賞の阿久利黒賞（水沢ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で小林俊彦騎手（12戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のテンショウボスに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月3日、中1週で迎えた20戦目は、白嶺賞（水沢ダート1600m 雪/不良）に出走。鞍上は9戦連続で小林俊彦騎手（13戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したニッショウウララを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月31日、中3週で迎えた21戦目は、地方重賞の桐花賞（水沢ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は10戦連続で小林俊彦騎手（14戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のゲイリーエクシードを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

4歳（2007年）

1月31日、中3週で迎えた22戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で小林俊彦騎手（15戦9勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手が足りず13着に終わった。

4月8日、中9週で迎えた23戦目は、栗駒賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で小林俊彦騎手（16戦9勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

5月6日、中3週で迎えた24戦目は、地方重賞のシアンモア記念（水沢ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は13戦連続で小林俊彦騎手（17戦9勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

5月20日、中1週で迎えた25戦目は、あすなろ賞（水沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は14戦連続で小林俊彦騎手（18戦9勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり5着に敗れた。

6月2日、中1週で迎えた26戦目は、あじさい賞（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で小林俊彦騎手（19戦9勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

5歳（2008年）

7月6日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、地方重賞の岩鷲賞（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は陶文峰騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

8月4日、中3週で迎えた28戦目は、盛岡花火の祭典レース（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（3戦1勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

9月1日、中3週で迎えた29戦目は、すずらん賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で陶文峰騎手（4戦1勝）。6頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に終わった。

9月29日、中3週で迎えた30戦目は、須川温泉レース（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で陶文峰騎手（5戦1勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

10月27日、中3週で迎えた31戦目は、錦秋湖畔レース（盛岡ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で陶文峰騎手（6戦1勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

12月7日、中5週で迎えた32戦目は、関本浩司騎手を鞍上に迎えて、白嶺賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、アンダーボナンザに交わされて2馬身差の2着となった。

6歳（2009年）

1月12日、中4週で迎えた33戦目は、地方重賞のトウケイニセイ記念（水沢ダート1600m 雪/不良）に出走。鞍上は2戦連続で関本浩司騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、アンダーボナンザに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

3月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた34戦目は、社団法人水沢青年会議所杯（水沢ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で関本浩司騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

4月12日、中1週で迎えた35戦目は、赤松杯（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で関本浩司騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた36戦目は、地方重賞のシアンモア記念（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で関本浩司騎手（4戦0勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

6月7日、中3週で迎えた37戦目は、早池峰賞（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で関本浩司騎手（5戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

7月5日、中3週で迎えた38戦目は、地方重賞の岩鷲賞（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で関本浩司騎手（6戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

8月14日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた39戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で関本浩司騎手（7戦0勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

9月13日、中3週で迎えた40戦目は、地方重賞の青藍賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で関本浩司騎手（8戦0勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。