トゥルスウィー（2018年生、母ブラックウィッチ）

トゥルスウィー（2018年5月23日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヴァンセンヌ（当時9歳）と交配したブラックウィッチが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は佐藤静子。2021年に佐賀皐月賞、九州ダービー栄城賞及びロータスクラウン賞を制して佐賀競馬3歳三冠を達成するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

川島洋人厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2020年）

6月10日、デビュー戦は五十嵐冬樹騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1100m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、トランセンデンスに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

6月24日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

7月8日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

7月29日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐冬樹騎手（3戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るラブミーグッドを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月20日、中2週で迎えた5戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、でレースを引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のアークリオンを3/4馬身振り切って制した。

9月8日、中2週で迎えた6戦目は、2歳オープンのサファイア特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のモズアンビリバボーに3馬身の差をつけて制した。

10月15日、中4週で迎えた7戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた8戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞のブロッサムカップ（門別ダート1700m 晴/不良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

12月5日、中4週で迎えた9戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のベテルギウス特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトーアマリアンヌに2馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

12月19日、中1週で迎えた10戦目は、2歳戦のアルデバラン特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のムーンオブザボスに1馬身半の差をつけて5勝目をマークした。

3歳（2021年）

1月11日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の花吹雪賞（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のプリマステラを3/4馬身振り切って下馬評通りの実力を証明した。

2月6日、中3週で迎えた12戦目は、如月賞（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサーチュインを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月7日、中3週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の飛燕賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4月4日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のル・プランタン賞（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で山口勲騎手（5戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のサンシェリダンに2馬身半の差をつけて8勝目を手中に収めた。

4月25日、中2週で迎えた15戦目は、3歳地方重賞の佐賀皐月賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山口勲騎手（6戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のプリマステラに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

5月30日、中4週で迎えた16戦目は、3歳地方重賞の九州ダービー栄城賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山口勲騎手（7戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のガーディアンに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月20日、中2週で迎えた17戦目は、3歳地方重賞の高知優駿（高知ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で山口勲騎手（8戦7勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では稟性の負けん気を発揮してゴールまでタレずに走り切ったが、4着に終わった。

8月8日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、地方重賞の九州チャンピオンシップオープン（佐賀ダート1750m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で山口勲騎手（9戦7勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったドゥラリュールに詰め切れず、8馬身差の2着となった。

9月12日、中4週で迎えた19戦目は、3歳地方重賞のロータスクラウン賞（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で山口勲騎手（10戦7勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタガノリヴェラーノに1馬身1/4の差をつけて断トツの支持に応えた。

10月10日、中3週で迎えた20戦目は、国見岳賞（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で山口勲騎手（11戦8勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

10月22日、中1週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた21戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫クイーンカップ（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で山口勲騎手（12戦8勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

4歳（2022年）

2月13日、約4か月の休み明けで迎えた22戦目は、多良岳特別（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で山口勲騎手（13戦8勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

2月27日、中1週で迎えた23戦目は、鏡山特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で山口勲騎手（14戦8勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた24戦目は、地方重賞のはがくれ大賞典（佐賀ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は16戦連続で山口勲騎手（15戦8勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

4月10日、中1週で迎えた25戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、九千部山特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた26戦目は、田中直人騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の佐賀スプリングカップ（佐賀ダート1800m 曇/重）に出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた27戦目は、高千穂峰特別（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は山下裕貴騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

5月22日、中1週で迎えた28戦目は、英彦山特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（16戦8勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、3着を確保した。

6月19日、中3週で迎えた29戦目は、地方重賞の佐賀王冠賞（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は山下裕貴騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

7月10日、中2週で迎えた30戦目は、小岱山特別（佐賀ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は山口勲騎手（17戦8勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

7月23日、中1週で迎えた31戦目は、脊振山特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は山下裕貴騎手（3戦0勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

8月7日、中1週で迎えた32戦目は、地方重賞の九州チャンピオンシップオープン（佐賀ダート1750m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山下裕貴騎手（4戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

8月25日、中2週で迎えた33戦目は、天山特別（佐賀ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は山口勲騎手（18戦8勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く3着に終わった。

9月11日、中1週で迎えた34戦目は、飛田愛斗騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の鳥栖大賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

10月30日、中6週で迎えた35戦目は、中山蓮王騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の佐賀オータムスプリント（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。