クォーク（2006年生、母ファーディーン）

クォーク（2006年3月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ハドロンを構成する素粒子」。毛色は栗毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時6歳）と交配したファーディーンが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）キヨタケ牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方32戦9勝2着7回。主な勝ち鞍は2010年の三陸リアス賞(一般C1)。

経歴

デビュー前

萱野浩二厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

1月24日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。馬体重は422kg。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

4月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は失速してしまい12着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。10着に終わった。

6月27日、中5週で迎えた4戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

7月26日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では速い脚を使えず15着に終わった。

8月9日、中1週で迎えた6戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい18着に終わった。

11月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、一般C2十四（水沢ダート1300m 小雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のセイザンフレイムに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月6日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2十（水沢ダート1300m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のタケデンエイブルを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

12月21日、中1週で迎えた9戦目は、一般C2七（水沢ダート1300m 小雪/不良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤雄一騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のジュテを3/4馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

4歳（2010年）

1月10日、中2週で迎えた10戦目は、一般C2六（水沢ダート1300m 小雪/不良）に出走。鞍上は4戦連続で斎藤雄一騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

3月22日、中9週で迎えた11戦目は、一般C2三（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で斎藤雄一騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスピードリュウオーに8馬身の差をつけて優勝

4月5日、中1週で迎えた12戦目は、一般C2二（水沢ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で斎藤雄一騎手（5戦4勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、ノーティーズファンに半馬身交わされて2着に敗北した。

4月19日、中1週で迎えた13戦目は、一般C2二（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で斎藤雄一騎手（6戦4勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、ストロングビートにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

5月4日、中1週で迎えた14戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で斎藤雄一騎手（7戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、エプソムフォルテにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月17日、中1週で迎えた15戦目は、一般C2一（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で斎藤雄一騎手（8戦4勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、サクラアーバンに交わされて3馬身差の2着となった。

6月6日、中2週で迎えた16戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、全国スポーツ流鏑馬大会レース（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のラブエッセンスを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

7月4日、中3週で迎えた17戦目は、三陸リアス賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（9戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のダイショウルシアンに4馬身の差をつけて制した。

7月19日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、ホテル東日本盛岡ビアホール杯（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（10戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

7月25日、連闘で迎えた19戦目は、一般B2五（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤雄一騎手（11戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオメガユーロスターに8馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月9日、中1週で迎えた20戦目は、久慈舟渡海水浴場レース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で斎藤雄一騎手（12戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり5着に敗れた。

8月21日、中1週で迎えた21戦目は、一般B2四（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で斎藤雄一騎手（13戦6勝）。8頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

9月6日、中1週で迎えた22戦目は、北上夜曲レース（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で斎藤雄一騎手（14戦6勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったゴールデンクリークに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

10月3日、中3週で迎えた23戦目は、南部杯カウントダウン8（盛岡ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で斎藤雄一騎手（15戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、トーホクキングに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月16日、中1週で迎えた24戦目は、一般B2四（盛岡ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で斎藤雄一騎手（16戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクラマクロスに6馬身の差をつけて制した。

11月1日、中1週で迎えた25戦目は、もみじ賞（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で斎藤雄一騎手（17戦7勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

11月13日、中1週で迎えた26戦目は、葉山めがね橋レース（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で斎藤雄一騎手（18戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、ビバサーストンに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

5歳（2011年）

5月28日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた27戦目は、乳頭山レース（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で斎藤雄一騎手（19戦7勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

7月23日、中7週で迎えた28戦目は、宮古浄土ヶ浜レース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で斎藤雄一騎手（20戦7勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた29戦目は、十和田市秋まつりレース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で斎藤雄一騎手（21戦7勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

9月4日、中3週で迎えた30戦目は、洋野町南部もぐりレース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で斎藤雄一騎手（22戦7勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に敗れた。

10月1日、中3週で迎えた31戦目は、増田蔵の日レース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で斎藤雄一騎手（23戦7勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて最後はチェリーブランデーと並んで5着同着となった。

10月15日、中1週で迎えた32戦目は、高野長英記念館レース（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は16戦連続で斎藤雄一騎手（24戦7勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のストリートダンスに7馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月31日、中1週で迎えた33戦目は、もみじ賞（盛岡ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で斎藤雄一騎手（25戦8勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた34戦目は、葉山めがね橋レース（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は18戦連続で斎藤雄一騎手（26戦8勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた35戦目は、健康と癒しの郷八幡平レース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は19戦連続で斎藤雄一騎手（27戦8勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた36戦目は、奥州商工会議所杯（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は20戦連続で斎藤雄一騎手（28戦8勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた37戦目は、束稲山レース（水沢ダート1600m 小雪/不良）に出走。鞍上は21戦連続で斎藤雄一騎手（29戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

6歳（2012年）

1月2日、連闘で迎えた38戦目は、初夢弁財天レース（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は22戦連続で斎藤雄一騎手（30戦8勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。