キミノナハマリア（2020年生、母シャドウマリア）

キミノナハマリア（2020年4月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「君の名はマリア。母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のハービンジャー（当時14歳）と交配したシャドウマリアが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2023年の紫苑ステークス(牝G2)で4着に入った他、2024年の札幌日経オープン(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、浦野和由によって1,320万円で落札された。

千田輝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

7月17日、デビュー戦は鮫島克駿騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 雨/重）に出走。馬体重は478kg。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒラリを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

12月10日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着を確保した。

3歳（2023年）

1月5日、中3週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったアヴニールドブリエに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳1勝クラスの君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るランスオブサウンドを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月23日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は鮫島良太騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

5月21日、中3週で迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい18着に終わった。

8月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスのHTB賞（札幌芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

9月9日、中4週で迎えた9戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。17頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

10月14日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの北野特別（京都芝2000m 小雨/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったヘネラルカレーラに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

11月4日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの衣笠特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったラスマドレスにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

4歳（2024年）

1月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの北大路特別（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のコイニョウボウに6馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

2月10日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの飛鳥ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4月20日、中9週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい14着に敗れた。

7月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの五稜郭ステークス（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマイネルエンペラーに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月3日、中3週で迎えた16戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月10日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克駿騎手（6戦2勝）。17頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。