アントラン（2004年生、母スタールビー）

アントラン（2004年3月15日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「快活さ（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のスターオブコジーン（当時16歳）と交配したスタールビーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）久保農場。戦績は、中央平地17戦0勝2着2回、中央障害2戦0勝、地方22戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の一般C1五六。

経歴

デビュー前

1歳のとき、久保農場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって420万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、藤田孟司によって1,260万円で落札された。

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

6月25日、デビュー戦は五十嵐冬樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 雨/良）に出走。馬体重は494kg。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり17着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた2戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

8月6日、中3週で迎えた3戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、アストンマーチャンに半馬身交わされて2着となった。

9月2日、中3週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

10月8日、中4週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

3歳（2007年）

1月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた9戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天授の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

3月24日、中5週で迎えた10戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい14着に敗れた。

4月15日、中2週で迎えた11戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた12戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ダイシングロウに交わされて2馬身半差の2着となった。

5月26日、中2週で迎えた13戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい15着に敗れた。

6月16日、中2週で迎えた14戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月8日、中2週で迎えた15戦目は、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

7月14日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、3歳未勝利（函館芝2600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で黛弘人騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

8月11日、中3週で迎えた17戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で黛弘人騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

4歳（2008年）

3月8日、約7か月の休養明けで迎えた18戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。12着に終わった。

5月18日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、白坂聡騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。12着に終わった。

7月10日、中7週で迎えた20戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、一般C1五六（大井ダート1500m 内回り曇/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエッセレを別次元の末脚で3/4馬身差し切って待望の初白星を挙げた。

7月30日、中2週で迎えた21戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、アメリカンアンバサダーカップ（大井ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に敗れた。

8月15日、中1週で迎えた22戦目は、港区特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は繁田健一騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

9月9日、中3週で迎えた23戦目は、赤富士特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

9月24日、中1週で迎えた24戦目は、仲秋特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

11月6日、中5週で迎えた25戦目は、道志川特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で繁田健一騎手（4戦1勝）。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた26戦目は、イーバンク銀行IN船橋賞（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で繁田健一騎手（5戦1勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

12月12日、中2週で迎えた27戦目は、柊特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で繁田健一騎手（6戦1勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

12月28日、中1週で迎えた28戦目は、L-WING賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で繁田健一騎手（7戦1勝）。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

5歳（2009年）

1月9日、中1週で迎えた29戦目は、花信風特別（船橋ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で繁田健一騎手（8戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月6日、中3週で迎えた30戦目は、風来特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で繁田健一騎手（9戦1勝）。6頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、平均的なペースで一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、フリートウェーブにクビ差交わされて2着となった。

2月13日、連闘で迎えた31戦目は、雪割草特別（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた32戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、草萌特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

4月2日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた33戦目は、花まつり特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は繁田健一騎手（10戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

4月23日、中2週で迎えた34戦目は、新緑賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（11戦1勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

5月6日、中1週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた35戦目は、端午特別（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（12戦1勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

5月25日、中2週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた36戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、あやめ特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

6月9日、中1週で迎えた37戦目は、一般B3三（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は繁田健一騎手（13戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

6月29日、中2週で迎えた38戦目は、水無月特別（浦和ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（14戦1勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

7月24日、中3週で迎えた39戦目は、トゥインクルバースデー賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（15戦1勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

7月31日、連闘で迎えた40戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、九十九里特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

9月3日、中4週で迎えた41戦目は、八街特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は繁田健一騎手（16戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく5着に終わった。