エイシンビーナス（1993年生、母ブランシユレイン）

エイシンビーナス（1993年6月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時7歳）と交配したブランシユレインが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地32戦3勝2着5回。1995年のシクラメンステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野元昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

9月17日、デビュー戦は野元昭嘉騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は462kg。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、イブキパーシヴに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

9月30日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

10月29日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレインボーチェイスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月18日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下のもちの木賞（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で野元昭嘉騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮戦したが、伸びてきたナムラホームズ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月3日、中1週で迎えた5戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、4着を確保した。

12月24日、中2週で迎えた6戦目は、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧巻の末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（1996年）

1月15日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下の若菜賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

5月3日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（6戦1勝）。17頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

5月18日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定4歳500万下のあんず賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で野元昭嘉騎手（7戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るスウィーテストデイをハナ差だけ差し切って2勝目を収める

6月16日、中3週で迎えた10戦目は、4歳900万下の白丁花ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で野元昭嘉騎手（8戦2勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

7月7日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で野元昭嘉騎手（9戦2勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

7月20日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で野元昭嘉騎手（10戦2勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

8月10日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のTVQ杯（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で野元昭嘉騎手（11戦2勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

9月7日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の野分特別（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で野元昭嘉騎手（12戦2勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の甲東特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で野元昭嘉騎手（13戦2勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたメロウキス決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

10月20日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で野元昭嘉騎手（14戦2勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の東山特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で野元昭嘉騎手（15戦2勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

11月17日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で野元昭嘉騎手（16戦2勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

11月30日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で野元昭嘉騎手（17戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く最後はロングツルギと並んで9着同着となった。

4歳（1997年）

1月6日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で野元昭嘉騎手（18戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

1月18日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の稲荷特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で野元昭嘉騎手（19戦2勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

2月8日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の大津特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、勝ったアフターユーにねじ伏せられてハナ差の2着となった。

3月8日、中3週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったアーバンヒーローに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月22日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下の山陽特別（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のトーヨーガルチに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

5歳（1998年）

6月13日、約15か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（20戦2勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

7月5日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（21戦2勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

6歳（1999年）

1月30日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた27戦目は、5歳以上900万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（22戦2勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

2月13日、中1週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で野元昭嘉騎手（23戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

2月27日、中1週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下の知多特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で野元昭嘉騎手（24戦2勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

3月20日、中2週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下の千里山特別（阪神芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で野元昭嘉騎手（25戦2勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

4月11日、中2週で迎えた31戦目は、5歳以上900万下の山陽特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で野元昭嘉騎手（26戦2勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

7歳（2000年）

1月6日、約9か月の休養明けで迎えた32戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で野元昭嘉騎手（27戦2勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。