スカーレットジェム（2014年生、母エバーローズ）

スカーレットジェム（2014年4月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「バラの名」。毛色は栗毛。種牡馬のディープスカイ（当時9歳）と交配したエバーローズが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）スピードファーム。戦績は、中央平地7戦0勝、地方10戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2017年の3歳。

経歴

デビュー前

和田正一郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

10月30日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は434kg。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月19日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島ダート1150m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

3歳（2017年）

2月18日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

4月8日、中6週で迎えた4戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

5月14日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

6月17日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた6戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、3歳C1四（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月1日、中1週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた7戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の水沢の雄・メイセイオペラ賞（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、で一団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

7月16日、中1週で迎えた8戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の横手市滝ノ沢賞（盛岡ダート1400m 小雨/不良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったペイシャパッチに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月24日、連闘で迎えた9戦目は、3歳C1一（盛岡ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のウインベザントに1馬身1/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

8月21日、中3週で迎えた10戦目は、一般C2七（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤雄一騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウインラングロワに約15馬身の大差をつけて断トツの支持に応えた。

9月12日、中2週で迎えた11戦目は、中野省吾騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1400m 曇/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコウエイバラノマチを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月22日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1000m 雨/重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。16着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

12月30日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、師走賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中野省吾騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたトミケンスーペル決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2018年）

1月22日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた15戦目は、一般C2四五（大井ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で中野省吾騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったジュジョールに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

2月20日、中3週で迎えた16戦目は、一般C2一二三（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中野省吾騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた17戦目は、達城龍次騎手を鞍上に迎えて、一般C2一二（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。