ヒュミドール（2016年生、母アヴェクトワ）

ヒュミドール（2016年3月26日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「葉巻を保管する為の箱」。毛色は鹿毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時8歳）と交配したアヴェクトワが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は宮内牧場。2023年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)で2着に入った他、2021年の福島記念(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、宮内牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、サンライズによって1,782万円で落札された。

武幸四郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

1月13日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

3月23日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1900m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

4月20日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のタカノアンジェラスに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月25日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

11月30日、約6か月半の休み明けで迎えた5戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

12月22日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

4歳（2020年）

1月11日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上1勝クラス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

2月16日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で菱田裕二騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシーオブセレニティをクビ差振り切って2勝目をつかんだ。

3月14日、中3週で迎えた9戦目は、L.ヒューイットソン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山ダート2400m 雪/不良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

5月24日、中9週で迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

6月14日、中2週で迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの八王子特別（東京ダート2100m 曇/不良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

7月19日、中4週で迎えた12戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの信夫山特別（福島芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエフェクトオンに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

8月22日、中4週で迎えた13戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの日本海ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

11月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスのノベンバーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のレッドベルローズに1馬身3/4の差をつけて4勝目をマークした。

12月5日、中3週で迎えた15戦目は、G2のスポーツニッポン賞ステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦2勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、5着に終わった。

5歳（2021年）

2月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

3月27日、中4週で迎えた17戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（4戦2勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月9日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（5戦2勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

6月13日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（6戦2勝）。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、6着に入り込んだ。

8月15日、中8週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた20戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の農林水産省賞典小倉記念（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたモズナガレボシ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

10月10日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、G2の京都大賞典（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

11月14日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた22戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、逃げるパンサラッサを差し切れず、4馬身差の2着となった。

6歳（2022年）

2月27日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

4月3日、中4週で迎えた24戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

7月10日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

8月14日、中4週で迎えた26戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

11月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

7歳（2023年）

1月5日、中6週で迎えた28戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。17頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

2月18日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、伸びてきたミクソロジー決め手に屈してクビ差の2着となった。

4月30日、中9週で迎えた30戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。17頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

11月5日、約6か月半の休み明けで迎えた31戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

12月2日、中3週で迎えた32戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

8歳（2024年）

2月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた33戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

2024年2月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。