ブラックウィドー（2009年生、母ゼットマリア）

ブラックウィドー（2009年3月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「映画名より。魅惑の未亡人をイメージして」。毛色は栗毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時9歳）と交配したゼットマリアが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）トラストスリーファーム。戦績は、中央平地10戦0勝、地方27戦7勝2着2回。主な勝ち鞍は2014年の名古屋LJケンタウロスカップ(一般B)。

経歴

デビュー前

小崎憲厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

3月18日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 小雨/重）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月8日、中2週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

7月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝1400m 小雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を持続できず、6着に終わった。

9月5日、中6週で迎えた5戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋チャレンジカップバナナ賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカテキンパワーに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月15日、中0週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では見せ場なく16着に敗れた。

11月3日、中6週で迎えた7戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

4歳（2013年）

1月27日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

2月10日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って15着に敗れた。

4月6日、中7週で迎えた10戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

5月18日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は減速してしまい16着に敗れた。

6月21日、中4週で迎えた12戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、間もなく開催!第3回中京競馬（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイバーチューに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月1日、中0週で迎えた13戦目は、かに座特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

7月19日、中2週で迎えた14戦目は、富士詣賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイヤモンドパールに5馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

7月31日、中1週で迎えた15戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、第1戦桶狭間の戦い（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

8月22日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、南瓜賞（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマザーフェアリーに約12馬身の大差をつけて1番人気に応えた。

9月5日、中1週で迎えた17戦目は、鰯雲賞（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（4戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、マイバーチューに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

9月18日、中1週で迎えた18戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（5戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

10月17日、中3週で迎えた19戦目は、山田祥雄騎手を鞍上に迎えて、椎茸賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のダークラムに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月29日、中1週で迎えた20戦目は、さそり座特別（名古屋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山田祥雄騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

11月8日、中0週で迎えた21戦目は、霜月特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山田祥雄騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

11月26日、中2週で迎えた22戦目は、一般B3（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（6戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた23戦目は、やまくじら賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（7戦3勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたハヌルソンムル決め手に屈してハナ差の2着となった。

5歳（2014年）

1月3日、中1週で迎えた24戦目は、名古屋LJケンタウロスカップ（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は大畑雅章騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るニロティカスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて6勝目を収める

1月14日、中1週で迎えた25戦目は、三寒四温賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（8戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた26戦目は、オッズパーク杯（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（9戦3勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るナムラシンシンを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

2月4日、連闘で迎えた27戦目は、初午賞（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（10戦4勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた28戦目は、ヒヤシンス特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で宇都英樹騎手（11戦4勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた29戦目は、ふらんす食堂ここりこ十周年記念（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で宇都英樹騎手（12戦4勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

4月2日、中1週で迎えた30戦目は、きんせんか特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で宇都英樹騎手（13戦4勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月14日、中1週で迎えた31戦目は、一般A5（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で宇都英樹騎手（14戦4勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に敗れた。

5月1日、中1週で迎えた32戦目は、ひなげし特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は岡部誠騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5月9日、連闘で迎えた33戦目は、海ほおずき特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた34戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、アマガエル賞（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

6月11日、連闘で迎えた35戦目は、あぶみ賞（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（15戦4勝）。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた36戦目は、湯前良人騎手を鞍上に迎えて、一般A4a（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて6着に敗れた。

7月16日、中1週で迎えた37戦目は、一般A5 B3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で湯前良人騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。競走中止となった。