マイネルタンゴ（1996年生、母アンバーオーカン）

マイネルタンゴ（1996年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のファストトパーズ（当時13歳）と交配したアンバーオーカンが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は酒井利英。戦績は、中央平地31戦4勝2着3回。1999年の皐月賞(G1)で4着に入った他、2001年の七夕賞(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、酒井利英から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、稗田牧場によって420万円で落札された。

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,600万円（16万×100口）で一口馬主が募集された。

大江原哲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

7月19日、デビュー戦は浜野谷憲尚騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のタカオサクセスに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

8月2日、中1週で迎えた2戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜野谷憲尚騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

9月6日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G3の新潟3歳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜野谷憲尚騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

12月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜野谷憲尚騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったテイエムチョウテンにねじ伏せられてハナ差の2着となった。

3歳（1999年）

1月17日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜野谷憲尚騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

2月7日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下のうぐいす賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で浜野谷憲尚騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

2月20日、中1週で迎えた7戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマッケンボーイをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。

3月13日、中2週で迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のフサイチミキオーに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月18日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。17頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着を確保した。

5月16日、中3週で迎えた10戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた11戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい16着に終わった。

10月2日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

4歳（2000年）

10月21日、約13か月の休み明けで馬体重を前走からさらに18kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず9着に敗れた。

11月5日、中1週で迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の宝ケ池特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

11月19日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

5歳（2001年）

5月20日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

6月9日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた17戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の石和特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマンノチャンピオンをアタマ差振り切って久々に勝利を挙げた。

7月8日、中3週で迎えた18戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、逃げるゲイリートマホークを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月12日、中4週で迎えた19戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

11月17日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

12月1日、中1週で迎えた21戦目は、M.キネーン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2001ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた22戦目は、2001ファイナルステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

6歳（2002年）

1月14日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた24戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

6月9日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

6月22日、中1週で迎えた27戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。7頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたトッププロテクター決め手に屈してハナ差の2着となった。

7月7日、中1週で迎えた28戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は松田大作騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

8月11日、中4週で迎えた29戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の朱鷺ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月14日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

10月5日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた31戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。