カタマチボタン（2004年生、母タヤスブルーム）

カタマチボタン（2004年4月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「地名（金沢市片町）＋牡丹」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時11歳）と交配したタヤスブルームが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地12戦2勝2着2回。2007年の桜花賞(牝G1)で3着に入った他、2007年のクイーンカップ(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、横瀬兼二から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、諸江幸祐によって2,730万円で落札された。16歳のとき、社台ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ポリッシュホースメイトによって704万円で落札された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

9月17日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は474kg。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

10月28日、中5週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のコスモエターナルをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月12日、中1週で迎えた3戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたディーズメンフィス決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

12月16日、中4週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一気に末脚を伸ばして、最後は2着のトーセンクラウンに1馬身1/4の差をつけて2勝目を獲得した。

3歳（2007年）

2月17日、中8週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったイクスキューズに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月8日、中6週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

5月20日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい13着に敗れた。

10月20日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

12月2日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着に入った。

4歳（2008年）

2月3日、中8週で迎えた10戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

4月12日、中9週で迎えた11戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

5月11日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい18着に終わった。