プリンセストロイ（2004年生、母グロリオーサ）

プリンセストロイ（2004年5月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「トロイの姫」。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時11歳）と交配したグロリオーサが13歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地7戦2勝、地方14戦7勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の北大路特別(1000万下牝)。

経歴

デビュー前

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

2月10日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では超凡な末脚を披露し、3着に入った。

6月4日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のアメジスト賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るハイレートクライムを上がり0位の末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

11月3日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

11月18日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

4歳（2008年）

2月20日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ如月賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

4月27日、中9週で迎えた6戦目は、菅原俊吏騎手を鞍上に迎えて、一般B1三（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

5月6日、連闘で迎えた7戦目は、一般B1二（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原俊吏騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた8戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般B2一（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルスペランザを上がり0位の末脚でハナ差だけ差し切って単勝一倍台の期待に応えた。

6月2日、中1週で迎えた9戦目は、一般B2一（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のケージールドルフを3/4馬身振り切って3勝目を挙げた。

6月14日、中1週で迎えた10戦目は、水無月賞（盛岡芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は菅原俊吏騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したタイキランデヴーを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

7月6日、中2週で迎えた11戦目は、チャペルノーザンクロス杯（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヘライカントリーに4馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

8月17日、中5週で迎えた12戦目は、沢田盛夫利騎手を鞍上に迎えて、森岳温泉夏まつりレース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

9月1日、中1週で迎えた13戦目は、板垣吉則騎手を鞍上に迎えて、がんばろう!一関レース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

9月14日、中1週で迎えた14戦目は、桂樹杯（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は菅原俊吏騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

9月28日、中1週で迎えた15戦目は、湯本温泉レース（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原俊吏騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るタイキランデヴーを上がり0位の末脚で半馬身差し切って勝利を手に入れた。

10月13日、中1週で迎えた16戦目は、カシオペア賞（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（3戦3勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスペシャルシーズンをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月25日、中1週で迎えた17戦目は、ハーベストカップ（盛岡芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（4戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るタイキランデヴーを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月20日、中7週で馬体重を前走から24kg減らして迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のラヴドシャンクシーをハナ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

5歳（2009年）

1月11日、中2週で迎えた19戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のステイトリーデイズに1馬身3/4の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

2月1日、中2週で迎えた20戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

2月22日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は石橋脩騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。