エーシンジェイワン（2008年生、母Motel Lass）

エーシンジェイワン（2008年3月15日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋Ｊａｐａｎよりと１」。毛色は栗毛。種牡馬のSpeightstown（当時10歳）と交配したMotel Lassが13歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地27戦5勝2着3回、地方2戦0勝2着1回。2014年の船橋記念(S3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

9月26日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は536kg。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を取り、非常に緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、ウォータールルドに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

10月23日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサカジロゴールドに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月7日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたオヤシオ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3歳（2011年）

2月6日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて、最後は2着のトキノエクセレントを3/4馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

2月19日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた7戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい18着に終わった。

10月15日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/不良）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい12着に敗れた。

10月30日、中1週で迎えた10戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

11月6日、連闘で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の飛翼特別（新潟芝1000m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。7着に敗れた。

4歳（2012年）

2月19日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

5月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。3着に入った。

5月19日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の大日岳特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着を確保した。

6月16日、中3週で迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 雨/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のポリティカルパワーに8馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

6月24日、連闘で迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

7月15日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで止まることなく走り抜いたが、サマーソングに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月29日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のコスモケンジに3馬身半の差をつけて4勝目を挙げた。

12月16日、約4か月半の休み明けで迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

5歳（2013年）

1月5日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の初日の出ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

1月13日、連闘で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の山科ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では生得の持続力でしぶとく粘り込んで、最後は2着のシルバーキセキをクビ差振り切って5勝目を手に入れた。

2月23日、中5週で迎えた23戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

3月9日、中1週で迎えた24戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

7月14日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

8月18日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋脩騎手（4戦2勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

10月19日、中8週で迎えた27戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

11月19日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

6歳（2014年）

1月8日、中6週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた29戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 小雨/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったナイキマドリードにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。