トーセンリョウ（2019年生、母カンビーナ）
Tosen Ryo
2019.05.12
トーセンリョウ（2019年5月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時17歳）と交配したカンビーナが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2021年の2歳新馬。
経歴
デビュー前
1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、島川隆哉によって2億2,000万円で落札された。
加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。
2歳（2021年）
11月6日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダノンギャラクシーに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。
3歳（2022年）
4月3日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの山吹賞（中山芝2200m 外回り 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のブラックボイスに2馬身半の差をつけて休み明けの一戦を物にした。
4歳（2023年）
1月14日、約9か月半の休養明けで迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝2200m 外回り 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、サクセスシュートに3/4馬身交わされて2着に敗北した。
3月26日、中9週で迎えた4戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1800m 雨/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアドマイヤハレーに1馬身1/4の差をつけて1番人気に応えた。
5月28日、中8週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、4着に終わった。
11月4日、約5か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上3勝クラスのノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。
11月26日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスのウェルカムステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。
5歳（2024年）
2月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのJRAウルトラプレミアム コパノリッキーカップ（東京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したレッドラディエンスを差し切れず、1馬身差の2着となった。
4月27日、中9週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの府中市市制施行70周年記念（東京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルケレリウスを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。
8月3日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1800m 外回り 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、5着に終わった。
10月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの甲斐路ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルエンペラーに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。