ウインセイヴァー（2001年生、母オフトメロディ）

ウインセイヴァー（2001年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋救う人」。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時17歳）と交配したオフトメロディが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は長田ファーム。戦績は、中央平地22戦6勝2着3回。主な勝ち鞍は2006年の鳴門ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額2,800万円（7万×400口）で一口馬主が募集された。

西浦勝一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

8月16日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るテイエムジャイアンを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月13日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

10月5日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

3歳（2004年）

2月8日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

2月28日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

12月11日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた7戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（2005年）

1月16日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は本田優騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のケイアイアバントに4馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

2月20日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったケージーアジュデに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月12日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の伊丹特別（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

4月2日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で本田優騎手（8戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

4月17日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で本田優騎手（9戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

10月15日、約6か月の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で本田優騎手（10戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったシーキングザベストにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月30日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で本田優騎手（11戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアイファーフクオーに1馬身1/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月20日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のナリタチャンピオンに3馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

5歳（2006年）

1月9日、中6週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（12戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の河原町特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（13戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

2月12日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の大和特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（14戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったシーキングザベストに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月5日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（15戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のウォーターヘンリーに2馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

3月26日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で本田優騎手（16戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のプリュネルに1馬身1/4の差をつけて6勝目を獲得した。

5月7日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのサウジアラビアロイヤルカップ（東京ダート1600m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で本田優騎手（17戦5勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。