トウコウニース（1986年生、母トウコウパリス）

Toko Nice

1986.06.20

トウコウニース（1986年6月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のホスピタリティ（当時7歳）と交配したトウコウパリスが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）森牧場。戦績は、中央平地14戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は1990年の5歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

稲葉幸夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

12月11日、デビュー戦は田村正光騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。馬体重は420kg。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

12月24日、中1週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のトーアホワイトベアに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1989年）

1月20日、中3週で迎えた3戦目は、4歳400万下（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったアサカアルコオーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

2月4日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳400万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

2月26日、中2週で迎えた5戦目は、4歳400万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

3月26日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、4歳400万下（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦1勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

4歳（1990年）

3月4日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた7戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（5戦1勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて15着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で中舘英二騎手（6戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

4月21日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月12日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた10戦目は、5歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小迫次男騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

5月26日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（7戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチェスナットエリーに5馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

6月10日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（8戦2勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

7月1日、中2週で迎えた13戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の尾瀬特別（福島芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

7月28日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は中舘英二騎手（9戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい14着に敗れた。