チェスナットエリー（1986年生、母フエアソウリユウ）

チェスナットエリー（1986年5月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のニチドウアラシ（当時10歳）と交配したフエアソウリユウが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地25戦2勝2着7回。主な勝ち鞍は1990年の5歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

矢野幸夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

4月8日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は440kg。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

5月13日、中4週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したコクリノーザンにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月4日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスプリッツアに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月25日、中2週で迎えた4戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のあさがお賞（新潟芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

7月9日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、4歳400万下（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったモガミキコーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（1990年）

3月4日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4月21日、中4週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月26日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったトウコウニースに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

6月10日、中1週で迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るチヨノタカラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

7月15日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

7月29日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた12戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の妙高特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったヒダカツエールに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月19日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の村上特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったスーパーナリオンにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

9月2日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の岩室特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（8戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月30日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上500万下の印旛沼特別（中山芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（9戦1勝）。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の西湖特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（10戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず最後はマルユールイスと並んで7着同着となった。

5歳（1991年）

4月27日、約6か月半の休み明けで迎えた17戦目は、5歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（11戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

5月18日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（12戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

8月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したエメラルドセクレを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

8月24日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の豊栄特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

9月22日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（13戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下の西湖特別（東京芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（14戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた23戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の河口湖特別（東京芝2300m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた24戦目は、蛯名信広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったピースマシーンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月7日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下の恵那特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名信広騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。