スカーフェイス（2016年生、母スプリングサンダー）

スカーフェイス（2016年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「顔に傷のある」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時15歳）と交配したスプリングサンダーが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はグランド牧場。2022年の中山金杯(ハンデG3)で2着に入った他、2022年の函館記念(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

11月18日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

12月16日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、勝ったミッキーブリランテに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2019年）

4月29日、約4か月半の休養明けで迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るシャイニームーンを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

5月12日、中1週で迎えた4戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

6月8日、中3週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの生田特別（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したリンディスファーンにハナ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2020年）

3月28日、約10か月の休養明けで迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

4月19日、中2週で迎えた7戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた8戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの春日山特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

5月23日、中1週で迎えた9戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの荒川峡特別（新潟芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

12月12日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた10戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの豊川特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた11戦目は、吉井章騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの2020ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンド阪神1戦（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のアドマイヤミモザに3馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

5歳（2021年）

1月10日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの渥美特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた13戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの刈谷特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に敗れた。

6月19日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスの皆生特別（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のワールドバローズに1馬身半の差をつけて久々の一戦をモノにした。

7月11日、中2週で迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

10月24日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの元町ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの岸和田ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は団野大成騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダノンレガーロをクビ差振り切って4勝目を手中に収めた。

12月4日、中2週で迎えた18戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

6歳（2022年）

1月5日、中4週で迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての7番人気で大外17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったレッドガランに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

2月20日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は団野大成騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月3日、中5週で迎えた21戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（3戦2勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

7月17日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

9月4日、中6週で迎えた23戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（5戦2勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

12月18日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に敗れた。

7歳（2023年）

1月5日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた25戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。17頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず11着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた26戦目は、G2の京都記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（7戦2勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた27戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエアファンディタを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

4月1日、中3週で迎えた28戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

6月3日、中8週で迎えた29戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦1勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

7月16日、中5週で迎えた30戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

8月13日、中3週で迎えた31戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では速い脚を使えず16着に終わった。

8歳（2024年）

3月3日、約7か月の休養明けで迎えた32戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月6日、中4週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。