ルフトシュトローム（2017年生、母ハワイアンウインド）

ルフトシュトローム（2017年1月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「気流(独)」。毛色は鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時14歳）と交配したハワイアンウインドが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年のニュージーランドトロフィー(G2)に勝利した他、2023年のバレンタインステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,200万円（80万×40口）で一口馬主が募集された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2020年）

1月19日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のメリディアンに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月7日、中6週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヴェンチュラスターに1馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

4月11日、中4週で迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のシーズンズギフトを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

5月10日、中3週で迎えた4戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、5着に終わった。

9月13日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた5戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に敗れた。

4歳（2021年）

4月3日、約6か月半の休養明けで迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

4月25日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、G2の読売マイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見所を作れず13着に敗れた。

10月30日、約6か月半の休養明けで迎えた8戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

11月27日、中3週で迎えた9戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

5歳（2022年）

2月27日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦1勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい14着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた11戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

9月11日、約6か月の休み明けで迎えた12戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

10月22日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい最後はノルカソルカと並んで12着同着となった。

6歳（2023年）

2月12日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、バレンタインステークス（東京ダート1400m 晴/重）に60kgの斤量を背負って出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったハセドンに詰め切れず、1馬身差の2着となった。