タキシードムーン（1991年生、母モツカンビーナス）

タキシードムーン（1991年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマルゼンスキー（当時17歳）と交配したモツカンビーナスが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）静内白井牧場。戦績は、中央平地16戦0勝2着5回、地方16戦2勝2着4回。主な勝ち鞍は1996年の一般C1四五。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

7月11日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、逃げるエバービクトリーを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月1日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったアイネスサウザーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

10月2日、中8週で迎えた3戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

10月16日、中1週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、抜け出したモールドローラーを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

3歳（1994年）

5月28日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝2000m 晴/重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、6着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた6戦目は、高山太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、伸びてきたスプリングコート決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月11日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は高山太郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高山太郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

11月12日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で高山太郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

4歳（1995年）

2月19日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた13戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

3月25日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったリードオクトーバーをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

5月7日、中5週で迎えた15戦目は、亀山泰延騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の秋保特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

6月25日、中6週で迎えた16戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

11月6日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、一般C1六七（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた18戦目は、一般C1八九（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったクインアルテミスからアタマ差の2着に甘んじた。

12月18日、中2週で迎えた19戦目は、一般C1六七（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

5歳（1996年）

1月17日、中3週で迎えた20戦目は、一般C1四五（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったシンシナティキッドから1馬身半差の2着に敗北した。

2月1日、中1週で迎えた21戦目は、一般C1四五（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のメジャーアビウスに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

2月19日、中2週で迎えた22戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、大田区特別（大井ダート1700m 曇/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月29日、中5週で迎えた23戦目は、杉並区特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったダイコーコトブキから1馬身差の2着に敗北した。

4月26日、中3週で迎えた24戦目は、ケンタウルス賞（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（6戦1勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。13着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた25戦目は、B3三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（7戦1勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。最後は、勝ったベストフルーツからクビ差の2着に惜敗した。

6月26日、中5週で迎えた26戦目は、平沢則雄騎手を鞍上に迎えて、ラベンダー特別（宇都宮ダート1900m 雨/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月1日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた27戦目は、鈴木正騎手を鞍上に迎えて、盛夏特別（宇都宮ダート1500m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月13日、中1週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた28戦目は、百日草特別（宇都宮ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木正騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のキクノシズカに1馬身半の差をつけて制した。

8月29日、中1週で迎えた29戦目は、芙蓉特別（宇都宮ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木正騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6歳（1997年）

5月3日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、山田博美騎手を鞍上に迎えて、すずらん特別（宇都宮ダート1900m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月13日、中0週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた31戦目は、山百合特別（宇都宮ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田博美騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月6日、中2週で迎えた32戦目は、クンシラン特別（足利ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は鈴木正騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。10着に敗れた。