アンドゥオール（1999年生、母スターバレリーナ）

アンドゥオール（1999年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時14歳）と交配したスターバレリーナが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地26戦9勝2着5回、地方3戦0勝。2004年の東海ステークス(G2)に勝利した他、2004年のマーチステークス(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額6,000万円（150万×40口）で一口馬主が募集された。

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

5月25日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に敗れた。

6月29日、中4週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るオークションマニアを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月17日、中4週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたファイアーラーイ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月14日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下の美唄特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のニシノライメイに1馬身1/4の差をつけて2勝目をゲットした。

4歳（2003年）

6月28日、約9か月半の休養明けで迎えた6戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の檜山特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るタガノインディーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久しぶりの一戦を物にした。

7月13日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の竜飛崎特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

8月2日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったトシザボスに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

9月6日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

9月28日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の北斗賞（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（5戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダンサーズナカヤマに5馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月23日、中7週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったマチカネメニモミヨにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

12月14日、中2週で迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、勝ったミツアキタービンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5歳（2004年）

1月5日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（7戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るプロミストスパークを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

1月17日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（8戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のビッグドンに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月7日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（9戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月28日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた16戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（10戦4勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るプリサイスマシーンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

5月23日、中7週で迎えた17戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（11戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のタイムパラドックスを半馬身振り切って重賞2勝目を挙げた。

6月30日、中4週で迎えた18戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（12戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

9月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、G2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で松永幹夫騎手（13戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

11月3日、中5週で迎えた20戦目は、G1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で松永幹夫騎手（14戦6勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

6歳（2005年）

6月25日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で松永幹夫騎手（15戦6勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月24日、約6か月の休養明けで馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で松永幹夫騎手（16戦6勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したヒシアトラスを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7歳（2006年）

1月22日、中3週で迎えた23戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で松永幹夫騎手（17戦6勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月12日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は12戦連続で松永幹夫騎手（18戦6勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

8月6日、約6か月の休み明けで迎えた25戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

8月27日、中2週で迎えた26戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

9月30日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

11月18日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、トパーズステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた29戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトップオブワールドに1馬身3/4の差をつけて久々に勝利を挙げた。