オスカールビー（2015年生、母リキセレナード）

オスカールビー（2015年5月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「アカデミー賞の愛称+宝石の一種」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時14歳）と交配したリキセレナードが18歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はチャンピオンズファーム。戦績は、中央平地10戦2勝。主な勝ち鞍は2020年の御室特別(2勝クラス牝)。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

2月3日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は500kg。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた2戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪脚を爆発させて、最後は2着のラヴファンシフルに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月24日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

4月22日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく13着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

7月15日、中9週で迎えた6戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた7戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

8月25日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを5馬身以上確保して、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

9月16日、中2週で迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の汐留特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のラレッサングルに7馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

10月14日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は川須栄彦騎手（2戦0勝）。17頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

4歳（2019年）

2月9日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

2月23日、中1週で迎えた12戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の富里特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、ハナレイムーンにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

4月6日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバタバタになってしまい6着に敗れた。

8月24日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの西海賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

9月8日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスの習志野特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、超スローペースで馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

9月28日、中2週で迎えた17戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの茨城新聞杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

5歳（2020年）

2月8日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの太宰府特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい10着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。

5月3日、中8週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの糺の森特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を5馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの御室特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂で渋太く粘り込んで、最後は2着のコパカティをクビ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

6月14日、中2週で迎えた22戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に49kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は力尽きて16着に終わった。

7月25日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの越後ステークス（新潟ダート1200m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で泉谷楓真騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

8月16日、中2週で迎えた24戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい9着に終わった。

10月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのフルーツラインカップ（福島芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

11月29日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのウェルカムステークス（東京芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山田敬士騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

12月6日、連闘で迎えた27戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

6歳（2021年）

1月23日、中6週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝1800m 雨/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で原優介騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を5馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、5着を確保した。

2021年1月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。