ストールンブライド（2003年生、母グランドクロス）

ストールンブライド（2003年4月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「盗まれた花嫁。父名（プロテクター、保護する物）より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時15歳）と交配したグランドクロスが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地20戦1勝2着1回、地方4戦1勝2着1回。2005年のフローラルカップ(牝地方重賞)で2着に入った他、2005年のムーンバラッド賞で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

14歳のとき、社台ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、石郷岡雅樹によって324万円で落札された。

鈴木英二厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2005年）

6月21日、デビュー戦は川島洋人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のカネマサパッションに約13馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

8月3日、中5週で迎えた2戦目は、2歳オープンのムーンバラッド賞（旭川ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川島洋人騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月14日、中5週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞のフローラルカップ（旭川ダート1500m 曇/重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったヨシノアルテミスから2馬身差の2着に敗北した。

10月20日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は川島洋人騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

3歳（2006年）

2月25日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のきんせんか賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

4月1日、中4週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

4月30日、中3週で迎えた7戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

6月10日、中5週で迎えた8戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したユーロペを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月15日、中4週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では非凡な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

8月19日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

12月24日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

4歳（2007年）

1月21日、中3週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

5月6日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

7月15日、中9週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り雨/重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月11日、中3週で迎えた15戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のウインバーディクトに1馬身半の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

12月22日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、M.キネーン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のノエル賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

5歳（2008年）

1月13日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月17日、中4週で迎えた18戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

8月3日、約5か月半の休養明けで迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

10月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

11月15日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく10着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた22戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2008ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

6歳（2009年）

2月1日、中7週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の立春賞（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた24戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。